タオルは出産内祝いの中でも人気のある贈り物です。しかし、「タオルギフトはいらないと言われないか不安」「種類が多く選び方が分からない」とお考えの方もいるでしょう。
相手に喜んでもらうためには、タオルギフトを選ぶポイントをあらかじめ把握しておくことが大切です。
今回は、出産内祝いのタオルギフトの選び方や、喜ばれるギフトのポイントを解説します。出産内祝いでタオルの贈り物を検討中の方は、ぜひ本記事をお役立てください。
出産内祝いでタオル(タオルセット)が人気の理由は、相手が日常的に使用できる贈り物であるためです。特に上質な素材のタオルは普段自分で購入する方が少ないため、贈り物に選ぶと喜ばれるでしょう。
出産内祝いにタオルが選ばれる3つの理由を紹介します。
タオルは贈る相手を選ばず、幅広い世代の方に贈れる定番のギフトです。タオルは日常的に使用する消耗品で、古くなってきたら入れ替える必要があるため、何枚あっても困らない品といえます。
また、あまり面識がない方に出産内祝いを選ぶ際には、何を贈るか長い時間悩んでしまうこともあるかもしれません。そのような時にも、普段使いできるタオルギフトはおすすめです。
タオルは種類が豊富に用意されているため、相手の好みやライフスタイルに合わせて選びやすいことが魅力です。たとえば、外出が多い方には、お出かけの際に使いやすい「タオルハンカチ」や「ウォッシュタオル」、アウトドアやトレーニングが好きな方には汗を拭くための「スポーツタオル」がよいでしょう。
また、親しい友人には相手が好きな人気ブランドのタオル、上司や親戚など目上の方には上質な老舗ブランドの品といったように、ブランドで贈り分けるのもおすすめです。
タオルは他の贈り物とセットにしやすいことも人気の理由です。お菓子のような「食品」や、洗剤などの「日用品」など、タオルにはさまざまな品を組み合わせられるため、贈る側の選択肢が広がります。
また、「有名店のタオルとお菓子」というように、セットギフトとして販売されている場合もあり、価格帯もさまざまです。セットギフトであれば、出産内祝いの予算や相場に合わせて選びやすいというメリットもあります。
出産内祝いに人気のタオルギフトとはどのようなものなのでしょうか。タオルギフトと一言でいっても、有名店の品やセットギフトなど種類はさまざまです。ここでは、出産内祝いとしてよく選ばれているタオルギフトを3つ紹介します。
「今治タオル」は、日本のタオルの名産地である愛媛県今治市で作られているタオルです。吸水性や肌触りなどの品質にこだわって作られているため、目上の上司やご年配の方への出産内祝いに向いているでしょう。
その中でも上質で重厚感のあるタオルや、使いやすい白やベージュなどの色味が特に人気を集めています。中には、木箱に入っていてより高級感のある商品もあります。気になる方はパッケージも確認しておくとよいでしょう。
トレンドカラーのタオルや人気ブランドのタオルは、親しい友人への出産内祝いに向いています。最近は温かみのあるアースカラーも人気です。その中でも特にブラウンなどの落ち着いたトーンであれば、インテリアとの馴染みもよく、女性・男性問わず使えるでしょう。
またタオルギフトは、老舗のタオルブランドだけでなく、人気のファッションブランドからも販売されています。相手の好きなブランドから選ぶことで、特別感もより一層伝わるでしょう。
「タオル+お菓子」のセットギフトは、相手がタオルと一緒にお菓子も楽しめることが魅力です。出産内祝いを選ぶ際に「タオルだけだと喜んでもらえるか不安」「お菓子だけたくさん贈っても余らせてしまうかもしれない」とお考えの方にもおすすめのギフトです。
クッキーやチーズケーキなどの洋菓子・どら焼きなどの和菓子まで、さまざまなお菓子がタオルとセットで販売されています。相手の好みのお菓子はもちろん、少し贅沢な有名店のお菓子から選ぶのもよいでしょう。
タオルギフトを選ぶ際には、デザインや素材などいくつかの点から、相手の好みや生活スタイルに合う品を見つけましょう。ここでは、相手に喜んでもらえるタオル選びのポイントを5つ解説します。
タオルは日常で使用する品だからこそ、相手に合わせたデザインを選ぶことが大切です。無地やシンプルなデザインのタオルは好みが分かれにくいため、幅広い世代の方に向いています。
反対に、好みがわかる親しい友人などに送る場合は、好みに合った印象的な柄のデザインを選ぶのもよいでしょう。また、かわいらしいキャラクターがデザインされたタオルは、小さなお子さまのいる方におすすめです。
金額もタオル選びの基準のひとつです。出産内祝いの相場は、いただいた金額の「半額」が一般的な目安。高額な出産お祝いをいただいた際は1/3程度でもよいでしょう。タオルだけでは相場の金額に見合わない場合には、お菓子やハンドクリームなど別の品を一緒に贈り、金額を調整することもおすすめです。
タオルのサイズは、ブランドや種類によってさまざまです。ここではサイズの一例を紹介します。
種類 | サイズ(※サイズは一例です。商品によってサイズは前後します。) |
---|---|
タオルハンカチ | 約24cm×約24cm |
ウォッシュタオル | 約33cm×約33cm |
フェイスタオル | 約33cm×約75cm |
スポーツタオル | 約40cm×約110cm |
バスタオル | 約60cm×約120cm |
サイズによって用途も違うため、相手の家族構成やライフスタイルに合わせて選びましょう。たとえば「タオルハンカチ」は手や汗を拭くなど仕事中にも活躍するため、職場の同僚や同世代の友人におすすめです。
「ウォッシュタオル」は、ハンカチよりも少し大きなサイズのタオル。赤ちゃんの胸元に添えればエプロン替わりにもなり、小さなお子さまのいる方に向いています。ご夫婦やご家族のいる方へ贈る場合には「フェイスタオル」や「バスタオル」のセットがよいでしょう。
タオルの素材には綿や麻などの種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。
素材 | 特徴 |
---|---|
綿 | 肌触りが優しい。ふわふわ、もこもこなど綿によってさらに特徴が異なる。 |
麻 | 吸収性や耐久性などの機能性がある。 |
マイクロファイバー | 吸湿性や速乾性などの機能性がある。 |
年配の方や赤ちゃんのいる家族には、肌触りの優しい自然素材がおすすめです。吸収性や速乾性に優れている生地のタオルは、家事やスポーツなどのシーンに適しています。そのため、一人暮らしの友人やスポーツ好きの方などには機能性のある素材を選ぶのもよいでしょう。
素材の特徴は商品説明欄に記載されている場合があるため、あらかじめ確認してから相手に合う品を選んでみてください。
タオルは産地から選ぶのもよいでしょう。日本では愛媛県今治市や大阪の泉州地域などで数多くのタオルが製造されています。これらのタオルは軟水を使用して作られることから、肌触りがやわらかいことが特徴です。
世界ではトルコやスペイン、ポルトガルなどが有名なタオルの産地として知られています。海外では洗濯に主に硬水が使われているため、硬水にも耐えられるしっかりとした生地感であることがほとんどです。
今回は、出産内祝いで喜ばれるタオルギフトの選び方を紹介しました。出産内祝いのタオルは、贈る相手の好みや関係性を考慮して選ぶことが大切です。デザインや素材をあらかじめ確認して、相手に合わせて贈り分けましょう。
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マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
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