男の子のお宮参りはいつ?必要なものや着物・ベビードレスの選び方も解説

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男の子のお宮参りはいつ?必要なものや着物・ベビードレスの選び方も解説


生後1ヵ月頃に行う赤ちゃんのお祝い行事「お宮参り」は、産後初めて家族で外出するイベントでもあります。お宮参りは、男の子と女の子では細かな違いがあることをご存知でしょうか。


この記事では男の子の場合のお宮参りの時期や服装、必要なものなどを解説します。男の子のお宮参りの予定があるママ・パパはぜひ参考にしてください。


目次
男の子のお宮参りはいつ行う?
男の子と女の子のお宮参りの違い
男の子のお宮参りに必要なもの
男の子の着物(祝い着)やベビードレスの選び方
男の子のお宮参りでの両親・祖父母の服装
男の子のお宮参りに関する疑問
男の子ならではのしきたりを確認して、思い出に残るお宮参りにしましょう

男の子のお宮参りはいつ行う?


お宮参りは、産後1ヵ月で迎える行事です。出産からあまり期間を開けずに行う行事のため、どのような行事なのかを早めに確認しておくと安心です。ここでは、お宮参りの由来や目的から、お参りをする時期について解説します。


お宮参りの由来や目的


お宮参りとは、赤ちゃんが無事誕生をしたことを神様に報告し、これからの健やかな成長を願う日本の伝統行事です。


お宮参りの起源と言われているのが、お産の後に神様に挨拶をする「産土詣(うぶすなもうで)」という行事です。室町時代には「お宮参り」と呼ばれるようになり、現代のように御祈祷を受ける形式になったといわれています。


お宮参りは、「初宮参り(はつみやまいり)」や「初宮詣(はつみやもうで)」とも呼ばれています。


お宮参りの時期の数え方


お宮参りの時期を調べた際に、生後○日目という表記をよく目にします。「生後とは、いつから数えればよいのだろう」と疑問に思うママ・パパも多いでしょう。


お宮参りの日にちを数える場合は、生まれた日を1日目として数えます。生まれた日を0日目としてしまわないように気を付けてくださいね。男の子の赤ちゃんなら、誕生日を含めて31日目、もしくは32日目がお宮参りのタイミングです。この日程は地域による違いもありますので、ママ・パパのご両親などに地域の慣習を確認するとよいでしょう。


赤ちゃんとお母さんの体調を考慮する


お宮参りは生後1ヵ月に行う行事ではありますが、必ずしも厳密な日程で行う必要はありません。生後1ヵ月の赤ちゃんはデリケートな時期であり、産後間もないママの体調も万全ではないことも多いでしょう。


猛暑や極寒の中の参拝は避け、気候の良い時期までずらすご家族もいらっしゃいます。一般的なお宮参りの日程はあくまでも目安にし、赤ちゃんとママの体調を最優先するようにしましょう。無理のない日程で行うことで、安心してお宮参りが行えます。


男の子と女の子のお宮参りの違い



男の子と女の子のお宮参りでは、どのような違いがあるのでしょうか。


「赤ちゃんが無事誕生をしたことを神様に報告し、健やかな成長を願う」というお参りの目的は、男の子も女の子も同じです。しかし、お参りをする時期や服装などは性別によって少し異なるため、準備をする前に確認しておきましょう。


時期


一般的なお宮参りの時期は、男の子なら生後31〜32日目、女の子なら生後32〜33日目です。わずかではありますが、赤ちゃんの性別によってお宮参りを行う時期が異なります。


地域の慣習などによっても差があり、お宮参りを生後1ヵ月ではなく、生後100日目の「百日祝い」としてお祝いする場合もあります。家族ならではの慣習がある場合もあるため、両家で確認しましょう。


なお、これらの時期はあくまで目安です。最近では祖父母や親戚など参加する方の予定にあわせて行われることも多いので、赤ちゃんやママの体調や天候なども考慮に入れて決めるとよいでしょう。


服装



お宮参りでの赤ちゃんの服装は、性別関係なく和装が伝統的な正装です。近年はベビードレスなどの洋装も人気ですが、白羽二重(しろはぶたえ)に華やかな祝い着を羽織るのが基本とされています。


男の子の場合は、熨斗目模様(のしめもよう)の祝い着を羽織るのが正装です。メインの柄は「強く元気に育ってほしい」という願いから、鷹や兜などの勇ましいデザインが人気です。


女の子の場合は、友禅模様(ゆうぜんもよう)の祝い着を羽織ります。「美しく幸せに育ってほしい」という願いから、毬や花車などの華やかなデザインが主流です。


男の子の服装については、あとの章でも詳しく説明します。


家紋の有無



男の子の祝い着には、古くから父方の家紋を入れるしきたりがあります。家紋とは、個人や家族を識別するために用いられる日本ならではのシンボルマークです。


祝い着に入れる家紋は、両胸に2箇所と背中に1箇所、そして両袖の裏側に2箇所の合計5箇所です。男の子の祝い着は、家紋を入れることを想定し、家紋を入れる部分には柄が被らないようにデザインされています。


女の子の祝い着には、家紋を入れないことがほとんどです。そのため、家紋を入れる部分にも柄が入った祝い着が多く見受けられます。近年は、祝い着をレンタルする人も増え、男の子の祝い着でも、家紋を入れないケースが増えています。


男の子のお宮参りに必要なもの


お宮参りには、前もって準備しておくべき、必要なものがいくつかあります。着物ならではのものもあり、中には初めて聞くものもあるでしょう。お宮参り当日はバタバタするため、忘れ物がないよう早めに準備をしておくと安心です。


着物(祝い着)



お宮参りの赤ちゃんの正装は着物です。お宮参りで赤ちゃんに着せる華やかな着物は「祝い着(いわいぎ)」と呼ばれます。初めて身につけることから、「産着(うぶぎ)」や「掛け着(かけぎ)」と呼ぶ場合もあります。


男の子のお宮参りの場合は、袖や腰あたりに縞模様が入った熨斗目模様の祝い着が主流です。お宮参りを終えたあとは、仕立て直すことで、七五三でも同じ着物が着用できます。


白羽二重


赤ちゃんの祝い着の下には「白羽二重」という、真っ白な絹で織られた内着を着せるのが正式です。高品質の絹で織られているため、光沢があり、軽くて肌触りが良いのが特徴です。


「白羽二重」は高価な着物ですが、祝い着を掛けてしまうとほぼ見えなくなってしまいます。そのため、近年はベビードレスやロンパースなどの洋服で代用しているご家庭も増えています。


肌着


生後1ヵ月の赤ちゃんは、体温調節が上手にできないため、季節に合った肌着を用意してあげましょう。白羽二重から透けてしまう色や柄物の肌着は避け、白などの薄い色が良いでしょう。


暑い季節は、通気性が良く、吸湿性や速乾性のある肌着がおすすめです。赤ちゃんは汗を良くかくため、替えの肌着も持っておくと安心です。


寒い季節は、吸水性と保温性に優れた、暖かい肌着が良いでしょう。寒い季節とはいえ、赤ちゃんは汗をかきやすいため、着せすぎには注意が必要です。


帽子やスタイ(よだれかけ)


生後1ヵ月前後の赤ちゃんの肌はデリケートなので、お宮参りで外出する場合は、日差しや風から肌を守るために帽子を着用します。


着物の際には、「大黒帽子」と呼ばれる頭巾状の帽子をかぶるのが正式です。大黒様がかぶっている大黒頭巾に似ており、男の子でも女の子でもかぶれます。なければ、洋装の白い帽子でも良いでしょう。


大切な祝い着を赤ちゃんのよだれやミルクの吐き戻しなどから守るため、スタイ(よだれかけ)も用意しておきましょう。白色で刺繍やレースが施されたスタイは華やかな雰囲気があり、写真映えもよくなります。


小物


寒い季節にお宮参りを行う場合、赤ちゃんの手足が冷えてしまわないよう、靴下やミトンなどで防寒してあげましょう。サッと包めるおくるみやブランケットもあると便利です。


地域によっては、奉納扇子(ほうのうせんす)や犬張子(いぬはりこ)、でんでん太鼓などの祝い着の紐に結びつける小物を用意する場合もあります。お宮参りにどのような小物が必要かは、ママ・パパのご両親や親族に確認しておくと安心です。


男の子の着物(祝い着)やベビードレスの選び方



普段あまり着る機会がない着物やベビードレスを、数ある中から選ぶことは難しいものです。「どのように選べばいいのかわからない」と、悩まれる方も多いのではないでしょうか。


ここでは、着物の色や柄に込められた意味や、生地の違いなどについて紹介します。ぜひ赤ちゃんの衣装選びの参考にしてください。


祝い着やベビードレスの色


男の子の祝い着は、力強さを感じる、黒色や紺色などの濃い色をベースにしたものが主流です。近年は、色のバリエーションも増え、白やベージュ、淡い水色など、明るい色の着物を選ぶご家庭も増えています。


ベビードレスの場合、「何物にも染まらない色」という意味から、色は白色が基本です。あくまで伝統的な意味合いであるため、赤ちゃんに似合う色やママ・パパの好みの色を着せてあげる方もいます。


柄やデザイン


祝い着にはさまざまな絵柄が描かれていますが、ひとつひとつに願いが込められています。祝い着を選ぶ際には、絵柄に込められた意味も参考にすると良いでしょう。


鷹(たか)


「鷹」は、男の子の祝い着の中でも、最も人気がある絵柄です。鷹は遠くまで見渡せることから、先を見通す眼力や、鋭い爪で幸運を逃さないという意味があります。鷹狩りは権威の象徴でもあることから、出世や大成を願う想いも込められています。


兜(かぶと)


「兜」は、邪気や災いから守り、健やかな成長を願う意味がある絵柄です。豪華な兜は高い地位の象徴であることから、出世を願う意味もあります。男の子の祝い着の中では、「鷹」と並んで人気があります。



「龍」は、天に上り、飛翔する姿から、出世や飛躍の意味が込められています。干支の辰にちなみ、辰年の男の子にとって縁起が良い絵柄としても人気です。


宝船


「宝船」は、新しい旅立ちや門出を表す絵柄です。祝い着に選ぶ場合は、「これからの人生の門出を祝う」という意味があります。船にたくさんの宝物が乗っている様子から、「一生物に困りませんように」という願いも込められています。



「松」は、厳しい冬にも耐え、四季を通じて青々としている姿から、「威厳」や「長寿」といった意味が込められた絵柄です。


束ね熨斗


「束ね熨斗」は、お祝いごとに欠かせない絵柄でもあり、多くの場合は他の絵柄と合わせて使われています。たくさんの熨斗を束ねた絵柄は、「多くの人との縁」を象徴します。細長い熨斗の形状から、「長寿」の意味も込められています。


生地


お宮参りの着物の生地は、100%絹糸で織られた「正絹(しょうけん)」が一般的です。絹ならではの上品な光沢があり、晴れの日にもふさわしい生地ですが、高価であることや、お手入れや保管に注意が必要といったデメリットもあります。


近年は、手入れのしやすさや価格の手頃さから、ポリエステルなどの化学繊維で織られた着物も人気です。吸湿性がなく蒸れやすかったり、静電気がおきやすかったりと、化学繊維ならではのデメリットもあります。


着物の生地には、それぞれメリット・デメリットがあるため、ご家族で相談して決めると良いでしょう。


季節を考える


ベビードレスには春夏用や秋冬用など、素材の違いがあります。赤ちゃんに負担をかけないためにも、お宮参りの季節に合った素材を選びましょう。


春や夏は、さらりとした肌触りで、通気性のよい素材が良いでしょう。コットン生地や天竺素材は、汗ばむ季節におすすめです。


秋や冬には、赤ちゃんが風邪を引くことがないように、暖かい素材を選びましょう。厚みのあるベロア素材や、保温性のあるウール素材などがおすすめです。


男の子のお宮参りでの両親・祖父母の服装


お宮参りでの両親や祖父母の服装は、赤ちゃんの服装に合わせることが大切です。赤ちゃんに正式な祝い着を着せるのであれば、大人もフォーマルな服装にしましょう。あくまでもお宮参りの主役は赤ちゃんです。赤ちゃんよりも目立つような華美な服装は避けた方が良いでしょう。


生後1ヵ月の赤ちゃんは、まだ授乳間隔が短い時期です。ママが着物を着る場合は、授乳がしづらくなってしまうため、ミルクの準備をしておくと安心です。和装にこだわらないのであれば、フォーマルスーツや授乳口付きのワンピースなど、授乳がしやすい服装を選んでも良いでしょう。


男性は、礼服と呼ばれるブラックフォーマルスーツが正装です。落ち着いた色合いの、シンプルなビジネススーツでも良いでしょう。黒のネクタイは弔事用のため、お宮参りにはふさわしくありません。ネクタイはシルバーやブルーなど、明るい色のネクタイを選びましょう。


道中に赤ちゃんを抱っこしたり、荷物を運ぶ役割を担う可能性が高いパパは、動きやすい服装を意識するとよいでしょう。ただし、デニムパンツやTシャツなどのカジュアルすぎるアイテムは避け、赤ちゃんやママと格式をあわせた服装選びをしましょう。


祖父母の服装も、赤ちゃんに合わせたフォーマルな服装が基本です。両家揃ってのお宮参りを行う場合は、両家の格式も合わせるために、あらかじめどのような服装にするかを相談しておくと良いでしょう。

男の子のお宮参りに関する疑問



はじめてのお宮参りでは、わからないことが多く、さまざまな疑問を抱えているママ・パパも多いのではないでしょうか。


ここでは、男の子のお宮参りに関するさまざまな疑問にお答えしますので、ぜひ参考にしてください。


着物(祝い着)は誰が準備する?


お宮参りに着用する祝い着は、母方の実家が準備することが多いようです。地域ならではの伝統や風習でも異なり、場合によっては父方の実家が準備することもあります。


近年はレンタルの祝い着を利用するご家庭も増えており、必ずしも祝い着を買う必要はありません。家族によって考え方が違うため、前もって両家で相談をしてみると良いでしょう。


家紋は入れるべき?


昔は男の子の祝い着を仕立てる場合、家紋を入れる風習がありました。しかし時代は変わりつつあり、近年は男の子用の祝い着でも、家紋のないものが増えつつあります。レンタルの祝い着には家紋が入っていないため、家紋の有無についてはあまり気にしないというご家庭も多いでしょう。


家紋についての考え方も家族によって違いがあるため、両家の考えを確認しておきましょう。


着物(祝い着)をレンタルした場合の相場は?


祝い着はあまり着る機会がないため、購入するのではなく、レンタルを利用するご家庭が増えています。


貸衣装店やフォトスタジオなど、実店舗でレンタルする場合の料金は5千円〜5万円、インターネットでレンタルする場合は3千円〜3万円が相場です。料金に幅がありますが、購入するよりも安い価格で祝い着が用意できます。


ベビードレスやロンパースでもいい?


男の子のお宮参りは和装が正装ですが、洋装のベビードレスやロンパースで参拝しても問題はありません。「着物の着せ方がわからない」「汚れてしまうのが心配」といった悩みがある場合は、着せやすく扱いやすいベビードレスやロンパースを選んでも良いでしょう。


お宮参り当日は着せやすいベビードレスを着せ、写真スタジオなどで撮影する場合は祝い着にすると、洋装と和装の両方が楽しめます。


男の子ならではのしきたりを確認して、思い出に残るお宮参りにしましょう


この記事では、男の子のお宮参りについて解説しました。お宮参りは、赤ちゃんにとって一生に一度の大切なお祝い行事です。男の子ならではのしきたりを理解しつつ、柔軟に対応することで、思い出に残るお宮参りが行えるでしょう。


お宮参りの時期は、一般的な出産内祝いを贈る時期と重なります。お宮参りの準備や子育てに追われてしまいますが、出産内祝いの手配も忘れないようにしましょう。


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マナーアドバイザー 松原 奈緒美 先生

マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。

【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
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