「お宮参り」とは、赤ちゃんの生後1ヵ月頃に行うお祝いの儀式です。お宮参りの参拝後、参加してもらった祖父母などと食事会を行いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
スムーズに食事会を行うためには、食事をする場所やメニューなど、さまざまな予定をあらかじめ立てておくことがポイントです。この記事では、お宮参りの食事会の行い方について解説します。気になる食事代の負担や挨拶例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
お宮参りの参拝をした後、家族や親族と食事会を行うケースが多く見受けられます。そもそも、お宮参り後の食事会は必ず行うべきなのでしょうか。お宮参りの予定を決める前に、お宮参りの基本や食事会を行う理由について理解しておきましょう。
お宮参りは、生後1ヵ月頃に行う赤ちゃんのお祝い行事です。生まれた土地の氏神様に赤ちゃんが無事に誕生したことを報告し、健やかな成長と長寿をお祈りすることが目的です。
本来は、住んでいる土地の守神である産土神(うぶすながみ)に、赤ちゃんを新しい氏子(うじこ)として認めてもらい、祝福を受ける儀式でした。
お宮参りの正式な参拝時期は、男の子の場合は生後31〜32日目、女の子の場合は生後32〜33日目とされています。とはいえ、生後1ヵ月頃の赤ちゃんはデリケートな時期であり、産後間もないママの体調も万全ではない場合もあります。お宮参りは赤ちゃんやママの体調を最優先して日程を調整するとよいでしょう。
お宮参り後、必ず食事会を開くべきという正式なルールはありません。ですが、お宮参りは赤ちゃんのために両家の家族が集まる良い機会です。特に祖父母が遠方に住んでいる場合は、家族が集まれる貴重な機会と言えるでしょう。
食事会を行うことで、両家の親睦を深めることができ、より思い出に残るお宮参りとなるでしょう。お宮参りに参加してもらった家族に対して、改めて感謝の気持ちを伝える良い機会にもなります。
お宮参り同様、食事会を行う場合も、赤ちゃんとママの体調に配慮しましょう。無理をしてまで、お宮参り当日に食事会を行う必要はありません。体調面で不安がある場合は無理をせず、食事会は別日に行っても良いでしょう。
お宮参りの食事会を行う予定があるご家庭も、「メニューはどんなもの?」「食事代は誰が負担すべき?」など、さまざまな疑問を抱いている場合が多いでしょう。ここでは、お宮参りの食事会をどのように行えば良いのか、具体的な内容について解説します。
お宮参りのお食事会を開催する日時に明確なルールはありません。お宮参りと同じ日に食事会を行うケースが多く見受けられますが、体調面を考慮し、食事会は別日に行っても良いでしょう。
お宮参り後に食事会を行う場合は、午前中に参拝をし、お昼に食事会を行うと、夕方以降はゆっくりと休むことができます。赤ちゃんとのお出かけは、スケジュール通りにいかないこともめずらしくないため、余裕をもったスケジュールを立てましょう。
食事会には、両家の祖父母を招くのが一般的です。祖父母に限らず、参加してくれた親族全員で食事会を行うと良いでしょう。とはいえ、あまりに人数が多いと、赤ちゃんとママの負担になる場合もあります。
食事会の日時と参加者は、ママと赤ちゃんの体調を最優先しながら、家族と相談して決めると良いでしょう。
お宮参りの食事会を行う場所についても、特に守るべきしきたりはなく、外食もしくは自宅で行うケースが一般的です。
レストランや料亭などで食事会を行う場合、準備や片付けの手間がかからないことが最大のメリットとして挙げられます。赤ちゃんのお世話に忙しく、なかなか外食の機会がないママにとっても、良い気分転換にもなるでしょう。
外食では美味しい料理が楽しめる一方、赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりした際に周囲に気を遣わなければならないデメリットもあります。授乳やオムツ替えなど、慣れない場所で赤ちゃんのお世話を行う必要もあり、ママの負担となってしまう可能性があることも覚えておきましょう。
リラックスした雰囲気の中で食事会を行いたい場合は、赤ちゃんとママにとって慣れた環境でもある、自宅で行うと良いでしょう。赤ちゃんのお世話に必要なものも揃っているため、何かあった場合でもすぐに対応できます。
自宅での食事会を行う場合は、事前の準備を自分たちで行う必要があります。料理の準備やお部屋の掃除など、おもてなしの準備を育児の合間に行うことは簡単ではありません。料理は仕出しやデリバリーを活用するなど、ママの負担をなるべく軽減できるような工夫をしましょう。
お宮参りの食事会では、赤ちゃんの健やかな成長を願う意味を込め、「祝い膳」を食べるのが一般的です。「祝い膳」とは、おめでたい日に食べる食事のことで、魔除の意味がある赤飯や、長寿を願う海老など、縁起の良い食材が使用されています。
レストランなどで食事会を行う場合は、会食プランなどを活用すると良いでしょう。自宅で行う場合は、仕出しなどの豪華なお弁当を宅配してもらうのもおすすめです。
もちろん、祝い膳以外のメニューでも問題ありません。お祝いの席なので、見栄えの良いメニューにすると、より華やかな食事会になります。あらかじめ、参加者の好き嫌いやアレルギーの有無を確認した上で、食事の手配をするようにしましょう。
お宮参りの食事代は、一人当たり3,000〜5,000円程度が相場です。食事代は誰が支払っても問題はありません。一部の地域では、お宮参りで赤ちゃんが着る着物は母方の実家が負担し、食事代は父方の実家が負担するなど、役割が分かれている場合もあります。
まずはどのような慣習があるかを両家に確認し、誰が食事代を負担するか話し合っておくとスムーズに食事会が行えます。
食事代は自分たちで支払いたいと考えている場合も、可愛い孫のために食事代は負担すると祖父母が申し出てくれた場合には、甘えてしまってもよいでしょう。
お宮参りの食事会を行う場合、どのようなことに気をつければ良いのかと、不安に感じている方も多いでしょう。
食事会は開催する場所によって、抑えるべきポイントがあります。ここでは食事会を自宅で行う場合、レストランなどで行う場合のポイントを紹介しますので、準備をする際の参考にしてください。
食事会を自宅で行う場合、料理の手配だけでなく、部屋の飾り付けや後片付けなど、準備に手間と時間がかかります。料理は宅配を活用したり、周囲にサポートをお願いしたりと、なるべくママ・パパの負担を軽減する工夫をしましょう。
昼食よりも夕食の方が豪華なイメージがあり、準備する料理の品数が増えてしまう可能性があります。自宅で食事会を行う場合は、午前中に参拝を済ませ、お昼に食事会を行うのがおすすめです。
レストランや料亭などで食事会を行う場合は、予約する際にお宮参り後の食事会であることを伝えましょう。当日、または数日前の予約では、すでに予約が埋まっている可能性もあるため、お宮参りの日程が決まったら早めに予約を済ませておくと安心です。
赤ちゃんのお世話がしやすい個室の有無や、トイレにはオムツ替えの台があるかどうかなども、前もって確認しておきましょう。予約の際に注文や確認漏れがないよう、伝えることや聞いておくことをリストアップしておくと安心です。
お宮参りの食事会では、赤ちゃんのママ・パパがお食事が始まる前に挨拶を行うのが理想的です。挨拶と聞くと身構えてしまいますが、難しく考える必要はありません。
主に伝えることは「感謝・喜び・成長への願い」の3点です。最初に、我が子のために集まってくれたことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。そして、我が子の成長の喜びを伝え、これからも赤ちゃんの成長を見守って欲しいとお願いすることで、十分に気持ちが伝わる挨拶になります。
本日はお忙しい中、〇〇のお宮参りにお越しいただきありがとうございます。皆様のおかげで○○も健やかに成長し、無事にお宮参りを終えることができました。
親としてまだまだ未熟な私たちです。これからもお世話になると思いますが、一緒に〇〇の成長を見守っていただければ幸いです。
ささやかではございますが、お祝いの席を用意させていただきましたので、お時間が許す限りゆっくりお過ごしください。
本日はお忙しい中、長女〇〇のお宮参りに参加いただきありがとうございます。皆様にお祝いしていただけることを大変嬉しく思います。
慣れない育児に奮闘する日々ですが、いろんな表情を見せてくれる〇〇に元気をもらっています。皆様にはこれからも助けていただくことがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
ささやかですが食事を用意しましたので、ごゆっくりおくつろぎください。
この記事では、お宮参りの食事会の行い方について解説しました。お宮参り後の食事会では、必ず守らなければならないしきたりはありません。主役である赤ちゃんとママの体調を考慮しながら、無理のない範囲内で食事会を行いましょう。また、地域により慣習がある場合もありますので、そちらもママ・パパのご両親などに確認しておくとよいでしょう。
お宮参りの時期である生後1ヵ月頃は、出産祝いのお返しをする時期でもあります。お宮参り後に食事会を行う場合は、出産内祝いを手渡し出来る良い機会です。お宮参りの準備もあるため、出産内祝いは早めに準備しておくと良いでしょう。
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マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
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