初節句とは赤ちゃんが初めて迎える節句のことで、赤ちゃんの成長をお祝いし、今後の健康を祈願する行事です。女の子は3月3日、男の子は5月5日に行います。
初節句は特別なお祝いのため、家族揃って記念写真を撮影することもあるでしょう。赤ちゃんの衣装はもちろん、親の服装にもこだわりたいものですよね。この記事では、性別ごとの赤ちゃんの衣装や、当日のママ・パパの服装について解説します。
初節句の衣装に特別な決まりはないため、お祝いにふさわしい華やかな衣装を選ぶとよいでしょう。伝統的な初節句を行う場合には和装、レストランなどで食事会を開く場合にはお世話のしやすさを優先して、洋装を選ぶのも良いでしょう。
また、赤ちゃんの月齢に合わせて着心地のよい衣装にすることもポイントです。たとえば、袴風ロンパースは赤ちゃんが動いても着崩れしにくく、おむつ替えなどのお世話がしやすい衣装です。
赤ちゃんの祖父母や親戚を招いて盛大にお祝いをする場合は、赤ちゃんが衣装を着ていて疲れてしまうことも考えられます。その場合は、写真撮影のときだけ衣装を着せてあげるなどの工夫で、赤ちゃんがストレスなく過ごせるようにしましょう。
男の子は5月5日の「端午の節句」に、五月人形や鯉のぼりを飾ることが一般的であるため、雰囲気をあわせた衣装が選ばれる傾向にあります。こちらの章では男の子の初節句の衣装を紹介します。
赤ちゃんに和装をさせたい方には、「武将のように勇気のある子になりますように」という願いが込められた陣羽織が人気です。陣羽織は普段の服に羽織るタイプの衣装のため、赤ちゃんが嫌がって着てくれないという心配も少ないでしょう。
また、和装であれば袴風ロンパースも選択肢のひとつです。色や柄などさまざまなデザインの袴風ロンパースがあるため、ママ・パパが赤ちゃんに似合うものを選んであげましょう。
赤ちゃんに洋装をさせたい方には、着心地のよい素材でできたタキシードやスーツがよいでしょう。月齢が低く、まだおすわりや歩くことができない場合には、タキシードやスーツの形のロンパースやカバーオールがおすすめです。
女の子の節句は3月3日の「桃の節句」です。ひな人形や桃の花など、全体的に明るい雰囲気の飾りつけをするため、赤ちゃんの衣装も華やかな和装や洋装がおすすめです。衣装に似合う髪飾りをつけるのもよいですね。
被布とは着物の上に着る、丈(たけ)の短い衣服のことです。普段の服の上から着せるだけで華やかになり、お祝いの雰囲気が高まります。
また、和装であれば、お宮参りに着た祝い着を使ったり、和装風に花柄があしらわれた袴風ロンパースなどもかわいらしいですね。ロンパースによっては、家での洗濯が可能であるなど、手軽に扱えるものもあります。
洋装であればワンピースやドレスを選びます。ワンピースやドレスは幅広いシーンで使えるため、初節句が終わった後も、お誕生日やお出かけの際に活用できるでしょう。衣装を何度も着せるたびに赤ちゃんの成長が確認できるため、あえて少し大きめのサイズを選ぶママ・パパもいるようです。
初節句の記念写真撮影やお食事会をする場合には、参加者の服装にもこだわりましょう。お祝いを行う場所や雰囲気を考慮して清潔感のある服を選ぶとよいですね。
赤ちゃんの衣装にあわせて親族も和装・洋装を選んだり、服装の色味を揃えたりすることで統一感が出ます。こちらの章では、初節句当日のママ・パパ・祖父母の服装を紹介します。
初節句でのママの服装は、動きやすさや授乳のしやすさなども考慮して、赤ちゃんのお世話がしやすい服を選びます。シンプルな服の場合はアクセサリーなどでアクセントを出すのもおすすめです。アクセサリーは赤ちゃんの肌にあたっても怪我をしないよう、丸みのあるデザインのものを選ぶとよいでしょう。
フォトスタジオなどで初節句の記念写真を撮影する場合は、赤ちゃんの服装に合わせてママが着物を着るのもよいですね。初節句でのママの着物は、準礼装、略礼装の着物が相応しいので、訪問着を着用しましょう。紋付の色無地を選ぶ方もいます。柄や色は赤ちゃんよりも目立たない落ち着いたものを選びます。
レストランでお食事会を行う場合は、授乳や赤ちゃんのお世話がしやすいスーツがおすすめです。スーツは柄がなく、地味になりやすいため、ベージュなど明るめの色を選ぶママもいます。ネイビーや黒など落ち着いた色のスーツを選ぶ場合は、パールのアクセサリーなどを身に着けるとお祝いの席に相応しく華やかになるでしょう。
ワンピースは、初節句のお祝いをレストランなど外で行う場合にも、自宅で行う場合にも向いています。レースや光沢のある生地など、素材によって印象が変わるため、初節句のお祝いの雰囲気に合うワンピースを選ぶとよいでしょう。また、袖は二の腕が隠れる長さ、スカートはひざ丈など、露出を抑えることで上品さを演出できます。
赤ちゃんを抱っこしたり、荷物を持ったりすることがあるため、パパの服装は、動きやすく赤ちゃんのお世話がしやすい服を選びましょう。行事の雰囲気や格式に合っていることも大切です。
フォトスタジオで記念撮影をしたり、料亭やレストランで初節句のお祝いを行ったりする場合は、フォーマルスーツを選ぶとよいでしょう。黒やネイビーのスーツは、落ち着いた印象を演出できます。普段から着ているスーツでも、ネクタイを明るい色にすることで、お祝いらしい雰囲気になります。
自宅で初節句のお祝いをする際にも、襟付きのジャケットや長ズボンを着用することで、普段とは異なるお祝いの場にふさわしい服装になります。上品かつ赤ちゃんよりも派手にならないよう、シャツは襟付きの白いものを選ぶとよいでしょう。
初節句での祖父母・親族の服装は、基本的にはパパやママと同じように選びます。動きやすさや着心地も重視しながら決めるとよいでしょう。
赤ちゃんやママ・パパ、両家が揃う場合は両家で統一感を出すためにも、初節句の前に服装について話し合っておくと安心です。和装なのか洋装なのか、服装の色を合わせるかなど、具体的に確認しておきましょう。
赤ちゃんの初節句の衣装を準備するには、購入やレンタルなどさまざまな方法があります。ママ・パパの状況などに合わせて最適な方法を選びましょう。こちらの章では、3つの方法を取り上げ、それぞれのメリットやデメリットも紹介します。
衣装を購入する場合には、赤ちゃんグッズを取り扱う店舗や通販サイトで選びます。購入する場合のメリットは、幅広い商品の中からママ・パパが気に入った衣装を見つけられることです。一方で衣装の保管が必要となることや、比較的コストが高いというデメリットがあります。
衣装の購入は、初節句を済ませた後もママ・パパの手元に衣装を残しておきたい場合や、赤ちゃんに妹や弟が産まれた際に同じ衣装を着せたい方におすすめの方法です。
赤ちゃんは毎年成長するため、今年着た衣装が来年には着られない可能性もあります。初節句は赤ちゃんにとって一度のお祝いのため、衣装の保管場所に困るという方はレンタルがおすすめです。フォトスタジオによっては、写真撮影と一緒に衣装や小物をセットで借りられるプランもあります。
レンタルのメリットは、購入する場合と比較してリーズナブルな価格で衣装を用意できることです。デメリットは、予約から返却までの手配に時間と手間がかかることです。レンタルをする場合は余裕をもって準備しましょう。
赤ちゃんの着物や女の子用の髪飾りを手作りするママ・パパもいます。細かい作業が好きな方や、手作りの品で思い出を残したい方におすすめの方法です。
作るものによっては時間がかかってしまうのがデメリットですが、赤ちゃんに合わせたオリジナルのアイテムを作れることは大きなメリットです。手作りの際には、赤ちゃんに危険がないように、やわらかい素材などを使用しましょう。
今回は、初節句での赤ちゃんの衣装や、ママ・パパ・祖父母の服装を紹介しました。赤ちゃんの初節句にはお祝いらしい華やかな衣装を選んで、家族で思い出に残る1日を過ごしましょう。
初節句では赤ちゃんにお祝いをいただくこともあるため、内祝いの準備も忘れずに行ってくださいね。出産内祝い・ギフト通販サイトのMilpoche(ミルポッシェ)では初節句の内祝いにふさわしいギフトを豊富に取り揃えております。
Milpoche(ミルポッシェ)にすこしでも興味をお持ちいただけましたら、WEBサイトやデジタルカタログをぜひ一度ご覧ください。また、カタログ送付をご希望の場合は無料でご請求いただけますのでいつでもお問い合わせください。
マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
カテゴリを選択してください。
カテゴリ
贈る相手
特急便
{{lv1.CategoryName}}