ひな人形や五月人形の隣に、赤ちゃんの名前が書かれている「名前旗」が飾ってあるのを見かけることがあります。しかし、お子さまの初節句の準備を進めているママ・パパは「名前旗は必要なものなのか知りたい」「種類が多く選び方が分からない」とお悩みの方もいますよね。
名前や絵柄が施された名前旗にはどのような意味があるのでしょうか。本記事では名前旗を飾る目的や選び方などを紹介しますので、初節句の準備にお役立てください。
名前旗は節句飾りの隣(人形に向かって右側)に飾るものです。古くから節句で使用されている品ではないため、必ずしも必要なものではありません。しかし近年は、赤ちゃんの命名祝いや出生祝いなどでも使用できることから、名前旗を購入するご家庭が増えてきています。
旗の由来は戦国時代の「のぼり旗」です。戦の際に、敵と味方がすぐに分かるように自分たちの軍の家紋や文字が入った旗を立てていました。のぼり旗の意味は自分達の存在を知らせることです。
五月人形やひな人形のとなりに名前旗を立てることで、より「その赤ちゃんの飾り物」という意味を印象付けることができます。
節句飾りを飾らない方は、名前旗だけでお祝いしているケースもあります。
名前旗は生地や絵柄、刺繍の糸などさまざまなものがあり、華やかなデザインであるため、単体でも存在感のある品です。また、名前旗は組み立て式のものが多いため、収納時にも場所をとりません。ご家庭のライフスタイルや状況に合わせて、必要かどうか検討したりデザインを選んだりするとよいでしょう。
名前旗は初節句に必ず必要な品ではありませんが、ママ・パパに人気があるのはなぜなのでしょうか。ここからは、初節句で名前旗を飾るメリットについて詳しく解説します。
龍や桜などの刺繍が施された名前旗は、ひな人形や五月人形などの隣に飾ることで、お祝いの席にふさわしい豪華さが出ます。お子さまの初節句は大切なお祝いごとのため、家族で記念撮影をすることもあるでしょう。その際に華やかな名前旗があることで存在感が増し、写真映えにもつながります。
名前旗にも数多くの種類があるため、お祝いの雰囲気や節句の飾りにあわせたデザインのものを選ぶことで、思い出に残る品になります。
兄弟姉妹一人一人に五月人形やひな人形を用意できない場合でも、名前旗があることでお子さま自身が飾り物を「自分のために用意されたもの」と思うことができます。
名前旗はごきょうだいのものと並べて飾っても違和感がなく華やかな品です。ごきょうだいそれぞれに異なるデザインや絵柄を選ぶことで特別感も増すでしょう。購入を検討しているママ・パパはお子さまにぴったりの名前旗を見つけてみてくださいね。
名前旗は、古来からの風習ではなく、現代の家庭状況、ニーズに合わせて使われるようになったものです。節句以外でもお子さまのお祝い事のたびに活用しやすく、お宮参り、お食い初め、七五三などでも飾ることが出来ます。
名前旗は、名前の入れ方や素材、絵柄など数多くの種類があります。絵柄にはひとつひとつ意味があるため、まずはどのような種類があるのか確認しておきましょう。こちらの章では、名前旗の種類や絵柄の意味を詳しく解説します。
名前旗には、名前のみ、名前と生年月日入り、花個紋入りなどの種類があります。生年月日が入った名前旗は、お子さまの七五三や誕生日などのお祝いにも飾ることができるでしょう。名前の上に描かれることの多い絵柄「花個紋」は、「その日」を祝福する草花の文様で、誕生日にあわせて366日分の花個紋があり、昔から吉兆のしるしとされています。
名前は、刺繍や手書きなどで入れられることが一般的です。刺繍の場合は金や銀、ピンクなどさまざまな色のものがありますが、手書きの場合は黒の墨で書かれます。旗の素材は、高価な「金襴緞子(きんらんどんす)」やツルツルとした肌触りの「サテン」、日本の伝統的な染物である「友禅」などさまざまです。
名前旗の絵柄は幅広い種類がありますが、共通して縁起のよいものが使用されています。男の子には龍や虎などの強さを象徴するもの、女の子には桜や桃などの華やかなものが贈られることが多いです。
特に「これでなければいけない」という決まりはないため、それぞれの意味から絵柄を選ぶのもよいですね。一般的な絵柄の意味は次の通りです。
絵柄 | 意味 |
---|---|
龍 | 福を招くという伝説上の聖獣 |
虎 | 勇敢さや生命力の象徴 |
鯉 | 生命力が強く縁起のよい生き物、立身出世の象徴 |
桜 | 日本の国花で、おめでたいシーンでよく使われている縁起のいい花 |
桃 | 日本神話にも神の実として登場する縁起のいい果物、魔除け |
うさぎ | 飛び跳ねて移動するうさぎは飛躍の象徴、子孫繁栄の意味 |
鳳凰 | 鳳凰は中国で生まれた架空の鳥で、天下泰平めでたいことの前兆 |
鶴 | 古来より「鶴は千年亀は万年」と言われ、長寿の象徴 |
名前旗の絵柄には干支もあるため、お子さまの干支にあわせて選ぶのもよいでしょう。
名前旗といってもさまざまな種類があるため、どれを選んだらよいか分からないママ・パパもいますよね。名前旗は飾る場所にあわせてデザインやサイズを選ぶことで、ご家庭にぴったりの品を見つけられます。こちらの章では2つのポイントを紹介しますので、購入前に確認しておきましょう。
名前旗は、ご家庭で飾る場所の雰囲気にあわせることがおすすめです。お座敷に飾る場合は落ち着いた柄や色のもの、節句飾りの隣に置く場合は、節句飾りの雰囲気に合わせて少し華やかなものにするなど、好みや飾る場所を考慮して選びましょう。
布や飾り台の素材もポイントです。友禅や金襴を使用した名前旗は豪華な印象、飾り台が木製のものならインテリアに馴染みやすくなります。
初節句で名前旗のみを用意する場合には、存在感のあるものを選ぶとよいでしょう。金糸銀糸、ちりめん細工、スパンコールやラインストーンなどがあしらわれたデザインなど、様々なものがあります。
節句の飾り物がある場合には、五月人形やひな人形のサイズに合わせて名前旗を選びましょう。 鎧(よろい)飾りや段飾りのひな人形など、高さのある飾りには、60cm以上の大きい旗を添えることでバランスがよくなります。一方で兜(かぶと)飾りや親王飾りなどには、30cm前後の旗を選ぶことで見栄えがよくなるでしょう。
五月人形やひな人形の雰囲気に合わせて名前旗の色味を決めるのもよいですね。たとえば、五月人形の兜(かぶと)にあわせて金や銀の刺繍を選んだり、ひな人形の着物の色が入った生地の名前旗を選んだりすることで統一感が出ます。
今回は、名前旗を飾る目的や選び方などを解説しました。名前旗は柄や色、サイズなどさまざまな種類があります。世界に一つだけの名前旗を作り、子供の健やかな成長をお祈りしましょう。
初節句では、両親や親族からお祝いをいただくことがあります。お食事会への招待がお返しとなりますが、お食事会が無い場合や参加できない方には、内祝いの品を贈りましょう。出産内祝い・ギフト通販サイトのMilpoche(ミルポッシェ)では、初節句の内祝いにぴったりなギフトを豊富に取り揃えています。
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マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
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