ビールやワイン、日本酒などのお酒は、結婚内祝いとしても人気のギフトです。お酒と一言で言っても、種類や味わいはそれぞれ異なるため、贈るお相手の好みなどにあわせて贈ることが大切です。
この記事では、結婚内祝いにお酒を贈りたい方に向けて、お酒の種類やそれぞれの特徴、選び方について紹介します。お酒を贈るのを避けたほうがよいケースについても解説するので、ぜひギフト選びの参考にしてください。
お相手に喜んでいただける結婚内祝いを贈りたいという気持ちから、お酒好きの方へはお酒を贈ろうと考える方も多いかもしれません。しかし、ネットショップやお店にたくさん並んでいるお酒を見ても、選び方がわからず悩んでしまうこともあるでしょう。
まずは、結婚内祝いのお酒を選ぶ際のポイントをご紹介します。
贈り物としてのお酒を選ぶ際には、あらかじめお相手の好みを確認しておきましょう。
お酒が好きな方でも、「ビールは好きだけど日本酒は苦手」「甘いお酒が好き」といったように、好きなお酒や飲めるお酒は人によって異なるものです。
贈ったお酒をちゃんと楽しんでいただけるよう、好みの銘柄や味の傾向を本人や周りの方にそれとなく聞いてみましょう。
贈り物としてお酒を贈る場合には、普段あまり飲まない特別感のあるものも喜ばれるでしょう。
例えば、特定の地域でのみ販売されているクラフトビールやヴィンテージもののワイン、原料や生産工程にこだわった日本酒などが挙げられます。
醸造場で丁寧にこだわりを持って造られたお酒など、お酒一つ一つにストーリーがある品なら、特別感のある贈り物になります。
また、新郎新婦の地元のお酒など、お二人にゆかりのあるお酒もおすすめです。「日本酒がお好きだと伺ったので、私達の出身◯◯県で人気の地酒を贈ります」と、お酒を選んだ理由がわかるメッセージを添えると、よりお相手を思って選んだ気持ちが伝わるでしょう。
百貨店のお酒売り場や酒屋の販売員など、お酒の知識が豊富なプロに相談してみるのも、方法の一つです。
贈るお相手が普段飲んでいるお酒や味の好み、予算などを伝えると、ぴったりのお酒を選んでくれるでしょう。購入する際に、そのお酒のおすすめの飲み方やお酒に合うおつまみなどを教えてもらい、一緒に送るのもよいですね。
お相手がお酒好きであることは知っていても、好みのお酒がわからないこともあるでしょう。そのような場合は、お酒が選べるカタログギフトを贈るのがおすすめです。
お酒のカタログギフトなら、各地の美味しいお酒や有名なお酒から、好きなものを選んでいただけます。お相手が、「一度飲んでみたい」と気になっているお酒もあるかもしれません。カタログギフトは選ぶ楽しみを贈ることができる点もメリットです。
ご年配の方など、カタログギフトの注文に慣れていないようなお相手に贈る場合には、申込み方法や期限についての説明書きなどを添えると丁寧です。
お酒には日本酒、ワイン、焼酎など様々な種類がありますが、そこからさらに、日本酒なら吟醸酒や純米酒、焼酎なら芋焼酎や麦焼酎など、いくつかの種類にわかれます。
結婚内祝いとしてお酒を選ぶ際には、お相手の好みの銘柄や味の特徴などを把握することに加えて、それぞれのお酒の特徴を大まかに理解しておくことも大切です。
ここからは、主なお酒の種類と特徴、選び方について解説します。
日本酒は、お米から造られたお酒です。日本酒の原材料となるお米は、昔は貴重なものとされていました。そのような貴重なお米で造った日本酒は、神様にお供えする神聖なものとされ、お祝い事には欠かせないものとされています。
日本酒には主に次のような種類があります。
種類 | 造り方 | 特徴 |
---|---|---|
吟醸酒 | 精米歩合60%以下に磨いた米を低温で長時間発酵させる | 華やかな香りとフレッシュで繊細な味わい |
純米酒 | 米と米麹、水だけで発酵させる | 米の旨みや深いコクがある味わい |
本醸造酒 | 精米歩合70%以下に磨いた米を低温で長時間発酵させる | キリッと引き締まった味わい |
にごり酒 | 原料の残りかす(おり)を多く残して白濁させる | 若干の発泡感やどっしりとした濃厚さ、甘さを感じる味わい |
日本酒のアルコール度数は、平均15度程度です。焼酎やウイスキーのように水やお茶で割るのではなく、そのまま飲むのが一般的です。また、夏なら冷やや冷酒、冬なら熱燗など、季節に合わせて飲み方を変える方もいます。
日本酒を選ぶ際には、精米歩合をチェックしましょう。精米歩合とは米をどれだけ磨いているかを示す言葉で、残っている米の割合を%で表します。(例:精米歩合が60%の場合、玄米を表面から40%削り取った状態)
精米歩合が低い(=より磨いている)ものほどクリアでフルーティーな味わいであることが多いです。
お米の種類や作り方によって味わいが異なるため、いくつかの日本酒を飲み比べできるセットも喜ばれるでしょう。
焼酎は、芋や麦などを原料として造られた蒸留酒の一種です。芋や麦を発酵させた液体を蒸留して、アルコールを抽出し造られます。
蒸留する過程にて糖分が取り除かれるため、糖質やカロリーが低いものが多いのが特徴です。焼酎には主に、芋、麦、米の3種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
芋 | 甘く濃厚な香りが強い味わい |
麦 | まろやかで口当たり軽くフルーティーな味わい |
米 | 米の甘みやコクを残したすっきりとした味わい |
焼酎のアルコール度数は平均25度程度で、水やお茶などで割ったり、氷を入れたりして飲むことが多いです。
癖のある味わいのものが多い一方、最近では癖がなく飲みやすい味わいの銘柄も増えてきました。贈り物としては、栗や黒糖、ごぼうなどの変わり種焼酎や、少しずついろんな銘柄を楽しめる飲み比べセットも人気です。
ワインは、ぶどうを原料として造られる醸造酒の一種です。赤・白・ロゼの3つが主な種類です。ワインのアルコール度数は、平均12%程度で、白ワインよりも赤ワインの方がアルコール度数が高くなる傾向にあります。
種類 | 造り方 | 味の特徴 |
---|---|---|
赤 | 黒ぶどうを皮ごと発酵させる |
・ライトボディ:渋さ控えめで軽やかな味わい ・ミディアムボディ:渋さと酸味のバランスがよい味わい ・フルボディ:コクや重厚感、渋さがある |
白 | 白ぶどうの皮を取り除いた果汁を発酵させる |
・辛口:酸味がありキリッとしたシャープな味わい ・甘口:まろやかでフルーティーな味わい |
ロゼ |
・「セニエ法」黒ブドウの皮ごと発酵させ、途中で皮を取り出す ・「直接圧搾法」黒ブドウの果汁を発酵させる ・「混醸法」黒ブドウと白ブドウを混ぜて発酵させる など |
渋みが少なくフルーティーで軽やかな味わい |
ワインは赤・白・ロゼという種類だけでなく、用いられるぶどうの品種によっても、渋みや酸味があるものから甘くてフルーティーなものまで味わいが異なります。ワインを選ぶ際には、ボディタイプや甘口・辛口を基準に探してみましょう。
どのワインがよいか選べない場合には、見た目が華やかでお祝いごとにもぴったりなスパークリングワインをプレゼントするのもおすすめです。
ビールは、麦芽、ホップ、水を原材料とした醸造酒の一種です。アルコール度数は平均5%と低く、比較的飲みやすいお酒です。
ビールは、大きく「エール」と「ラガー」の2種類に分けられ、それぞれ次のような違いがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
エール |
・上面発酵(発酵するにつれて酵母が麦汁の表面に浮き上がっていく手法)で造られる ・ホップの香りや苦味の豊かな味わい |
ラガー |
・下面発酵(発酵するにつれて酵母が下に沈んでいく手法)で造られる ・キレがありすっきりとした爽やかな味わい |
エールとラガーをさらに細かく分類した種類のことを「スタイル」と呼びます。ピルスナー、ペールエール、IPA、スタウトなどもスタイルの1つで、その数は100以上にものぼります。
スタイル1つ1つで味わいが異なるため、贈る相手の大まかな味の好みだけでも聞いておくと、選ぶ際の参考になります。普段飲んでいるビールを聞いて、同じ系統の他のビールを選ぶのもよいですね。
大手のビールメーカーではなく、小規模の醸造所で造られたビールを指す「クラフトビール(地ビール)」も最近は人気です。贈り物としては様々なクラフトビールの詰め合わせセットなども特別感があるのでおすすめです。
ちなみに、スーパーなどには、ビールと味や雰囲気が似ているものの、麦芽比率や原料の違いによってビールに分類されない「発泡酒」や「第3のビール」も売られています。これらはビールよりも安く買い求めることができることから飲む人も多いですが、お酒好きの方への高級感や特別感のある贈り物としては、やはりビールがよいでしょう。
果実酒は、フルーツを原料として造られた醸造酒です。ぶどうやりんご(シードル)以外に、桃、いちご、あんずなどさまざまな種類があります。
果実酒の特徴として、フルーツの甘みを感じられる点や炭酸・牛乳・お茶で割る等、飲み方のバリエーションが豊かな点が挙げられます。
果実酒を選ぶ際は、フルーツの種類、製造タイプ、アルコール度数をチェックしましょう。果実酒の製造タイプは以下の通りです。
製造タイプ | 特徴 | 具体例 |
---|---|---|
発酵 |
・果実や果汁を発酵させて造る ・糖分がアルコールへ変化するため甘さ控えめ |
ワイン、シードルなど |
混合 |
・フルーツを蒸留酒に漬け込んで造る ・糖分を加えて漬け込むため甘さが強い |
梅酒、あんず酒など |
アルコールを感じられて甘さ控えめなお酒なら発酵タイプ、甘さが強くとろみのあるお酒なら混合タイプなど、好みに合わせて製造タイプを選びましょう。
果実酒はフルーツの鮮やかさを活かしたおしゃれなラベルデザインのものも多く、結婚内祝いギフトとしてもぴったりです。
お酒は結婚内祝いとしてはもちろん、お呼ばれした際の手土産などとしても喜ばれる贈り物です。しかし、お酒を贈るのを避けるべきお相手もいます。
うっかりお酒を贈ることでお相手を困らせてしまわないよう、お酒を贈るのがふさわしくない方について事前に把握しておきましょう。
結婚内祝いを受け取る本人や、そのご家族が妊娠をしている場合は、お酒以外のものを贈るほうがよいでしょう。妊娠中の飲酒はNGとされており、妊娠中の方はもちろん、そのご家族も一緒にお酒を控える家庭もあるためです。
妊娠している方やそのご家族への結婚内祝いとしては、焼き菓子や和菓子などのスイーツ、タオルなどの日用品などがよいでしょう。
体調がすぐれない方や、健康上の理由からお酒を控えている方に対しても、結婚内祝いとしてお酒を贈るのは避けましょう。「飲みたいけれど飲めない」と、お酒があるのに飲めない状況にストレスを感じさせてしまう可能性があります。
お酒が好きな方にとって、お酒を控えることはつらいことです。おいしそうなお酒を目の前にして、つい飲んでしまうということも考えられます。
お相手の体調や気持ちに配慮して、何か別のものを贈るようにしましょう。
今回は、結婚内祝いとしてお酒を贈る際の選び方のポイントやマナーについてご紹介しました。
お酒は一つ一つ味わいが異なります。好きなお酒は人によって異なるので、お相手の好みをあらかじめ確認しておくと安心です。妊娠中の方など、お酒を贈るのがふさわしくないケースもある点にも留意しておきましょう。
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マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
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