妊娠前と比較するとよくニキビができるようになって不安を感じたり、ケア方法に悩んだりしている方もいるのではないでしょうか。実は、妊娠中のニキビには多くの方が悩まされています。
この記事では妊娠中にニキビができる理由やできやすい場所、妊娠中のニキビケアのポイントを解説します。
妊娠中に多くの女性が悩まされているニキビは、受精・着床から15週頃にかけてできやすい傾向があります。一方で、妊娠中でもニキビができない方、妊娠週数の経過とともに少しずつ症状が改善する方、出産後までニキビに悩まされる方など、個人差も大きいです。まずは、妊娠中にニキビができやすい理由について解説します。
妊娠するとエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量と分泌のバランスが変化します。これらのホルモンは妊娠期間を安定して過ごすために欠かせないものです。一方で、プロゲステロン(黄体ホルモン)には皮脂分泌を増やす働きがあり、過剰になった皮脂が毛穴を塞ぐことで、ニキビの原因となります。
妊娠中のホルモンバランスを理解するために、まずは女性ホルモンと生理の関係を知っておきましょう。通常、エストロゲンとプロゲステロンは月経周期にあわせて以下のように増減します。
このエストロゲンとプロゲステロンが、妊娠すると常に多量に分泌される状態になり、妊娠後期には妊娠前の50~100倍ほどに急増するのが、妊娠時と通常時の違いです。
プロゲステロンには、子宮内膜を厚く育てる、胎盤を作る、子宮の収縮を防ぐといった役割のほかに、皮脂分泌を過剰にする働きや新陳代謝をアップさせる働きもあります。
プロゲステロンは妊娠初期から15週頃にかけて急激に分泌量が増えますが、この体質の急激な変化にすぐに対応できず、妊娠初期は特にニキビができやすいのです。
体調不良やつわりから、食事が偏ってしまったり、食べられるものを食べようとして油っこいものを多く口にしてしまう方も多いでしょう。
さらに、栄養バランスが偏ることで、整った肌を作るために欠かせないたんぱく質やビタミン・ミネラルが不足してしまい、ニキビができやすくなるのです。
ホルモンバランスの変化によるイライラや気分の落ち込み、つわりなどの体調不良でなかなか眠れず生活リズムが乱れることもニキビができる原因の一つです。そのほかにも、食生活の乱れから便秘が生じることで肌の状態が悪くなり、ニキビや他の肌荒れの原因となっている可能性があります。
妊娠中にニキビができやすい場所は顔だけに限りません。妊娠中には、皮脂腺の多い背中や胸の中央部、おでこ、あご、口の周りなどにニキビができやすくなります。特にフェイスラインは水分の分泌が少なく乾燥しやすい一方、皮脂分泌が多くなるため、肌トラブルに見舞われやすい特徴があります。
これまで大きな肌トラブルがなかった方にとっては、妊娠してから急にポツポツと増えてしまうニキビはストレスでしょう。しかし、焦ってニキビをつぶしたり、反対に何もせずに放置しておくのはよくありません。ニキビ跡として残さないためにも、正しいケアを行うことが大切です。
ポツポツと赤く目立ってしまうニキビは、できるだけ早く治したいものです。妊娠中にできてしまうニキビには、どのような点に注意してケアをすればいいのでしょうか。ここからは、妊娠中のニキビケアのポイントを5つ解説します。
過剰に分泌された皮脂や老廃物が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖するというニキビができるメカニズムは、妊娠前と同じです。そのため、まずはニキビケアはお肌を清潔に保つことが重要です。
つわりやホルモンバランスの変化によって体調がすぐれず、ついスキンケアをサボりたい気持ちになる日もあるでしょう。しかし、新陳代謝が活発になり皮脂分泌が増える妊娠中こそ、洗顔をしてお肌を清潔に保つ必要があります。どうしても体調がすぐれない場合は、朝夕にあたたかいタオルで顔を拭くだけでもよいので、ぜひ取り入れてみてください。
また、ニキビは皮脂や老廃物がたまりやすい胸元やデコルテ、背中にもできやすくなるため、顔だけでなく全身の清潔を保つことも心がけましょう。
食べづわりや体調不良から食事のバランスが崩れ、栄養バランスが偏ってしまうママは少なくありません。バランス良い食生活と適度な水分摂取を心がけ、ビタミンやミネラル、カルシウムなどの肌トラブルの改善効果が期待できる栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
しかし、ママと赤ちゃんにとって必要な栄養素を日々の食事だけで摂取することは簡単ではありません。「必要な栄養を効率的に摂取したい」という方には、葉酸などの妊娠期に欠かせない栄養素をバランスよく配合した「トツキトオカサプリメント」がおすすめです。
妊娠中は、不安定な体調やホルモンバランスの乱れによってストレスを感じやすい状態になります。ストレスは肌トラブルの原因の一つであるため、あまり我慢せず、ストレスを発散することも重要です。
読書や散歩などで気分転換したり、軽いストレッチなどで体を動かしたりと、体と心にストレスがたまらないようにすることが、お肌はもちろん、赤ちゃんとママの健康にも大切です。
妊娠前はニキビができなかったのに、妊娠したらニキビができやすくなってしまったという方もいるくらい、妊娠前と妊娠後では肌の調子が大きく変化します。妊娠中に目まぐるしく変わるお肌の状態に合わせたスキンケア用品を使うことが、トラブルを防ぐために重要です。
もし、妊娠前と同じスキンケア用品で違和感を覚えたり、かゆみや赤みなどの肌トラブルを感じたりしたら、スキンケア用品を見直してみるとよいでしょう。
背中や胸元のニキビにもケアは欠かせません。泡をつけたスポンジや手などで優しく汚れを落とし、ボディクリームやローション、ニキビ肌むけのノンコメドジェニックなオイルなどで保湿をして、トラブルを起こしにくいお肌を目指しましょう。
ニキビケアとして、市販のニキビ治療薬やサプリを使いたいと思う人もいるでしょう。しかし、妊娠中の肌は敏感になっていることに加えて、赤ちゃんへの影響や他のものとの飲み合わせもあるため、注意が必要です。
妊娠中の肌や赤ちゃんに悪影響を与えないためにも、市販薬やサプリメントを使用する前には必ずかかりつけの産婦人科医に確認するようにしましょう。定期健診までに日数があるなどですぐに医師に確認できないときは、市販薬やサプリメントの使用を避け、普段の食事やスキンケアで対応するのがおすすめです。
今回は妊娠中のニキビとスキンケア方法について解説しました。妊娠前にはニキビがあまりできなかった人も、妊娠中には女性ホルモンのバランスが変化する影響でニキビができてしまうケースも多くあります。ママの肌にはもちろん、赤ちゃんにも優しく安心して使えるスキンケア製品を選ぶようにしたいですね。
妊娠中のニキビケアには、ぜひMilpoche Organics(ミルポッシェオーガニクス)の商品をご活用ください。
国公立大学医学部医学科卒業後、現在は急性期病院にて主に皮膚科診療に従事している。「様々の人の肌悩みに寄り添い、キレイな肌を目指すお手伝いをしたい」という思いから、スキンケアや皮膚科・一般内科に関する記事の執筆・監修も行う。
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