妊娠初期(1~4ヵ月)の症状とは?気をつけることや過ごし方も解説

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妊娠初期(1~4ヵ月)の症状とは?気をつけることや過ごし方も解説


妊娠して嬉しい反面、これからどのような身心の変化や症状が現れるのか、どのように過ごせばよいのか不安な人も多いでしょう。そもそも妊娠初期とはいつの時期を表す言葉なのでしょうか。今回は妊娠初期の定義や身体におこる変化や症状について詳しくまとめました。妊娠初期に気をつけたいことや、おすすめの過ごし方も解説していますのでぜひ参考にしてください。


目次
妊娠初期とは
妊娠初期の主な症状
妊娠初期(1~4ヵ月)の身体の変化
妊娠初期(1~4ヵ月)の生活で気をつけること
妊娠初期は無理せずゆっくり過ごそう

妊娠初期とは


最終月経の初日を妊娠0週0日として数え、妊娠15週6日(1~4ヵ月)までを妊娠初期といいます。


妊娠初期の症状には個人差がありますが、ホルモンの変化による熱っぽさや倦怠感、眠気を自覚したり、予定日よりも生理が遅れたりすることで妊娠の兆候に気づく方が多いです。


妊娠初期の主な症状



妊娠初期には、これから起きる体の変化を不安に感じることもあるでしょう。妊娠初期にホルモンバランスの変化によって身体に現れるさまざまな症状の原因や特徴についてまとめました。


つわり


つわりは妊婦さんの50〜80%の人が経験すると言われています。つわりが起こるメカニズムは分かっていませんが、吐き気や嘔吐、胃の不快感が代表的な症状です。おおむね、妊娠12〜16週頃には症状が落ち着いてくることが多いですが、妊娠後半まで症状が続くこともあり、その程度や期間には個人差があります。


妊娠悪阻(にんしんおそ)


妊娠悪阻とは、つわりの症状がひどく、食事や水分摂取ができなくなって体重が減ったり、尿の回数や量が減ったりする状態です。全妊婦の約0.5%に発症すると言われています。


妊娠悪阻と診断されたら、ゆっくり休むようにして無理のない範囲で少しずつ水分や食事を摂りましょう。脱水がひどいときは点滴で水分や栄養を補充したり、吐き気止めを使用したりして治療をします。


体や顔のむくみ


妊娠中のむくみの多くは生理的なものです。下肢や指先、顔やまぶたなどにむくみを感じることがあると思いますが、日中動いている間に治るようであれば様子を見てかまいません。


むくみの原因は、妊娠中に多量に分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンに、身体をむくみやすくする働きがあるためです。むくみの程度には個人差があり、妊娠初期にはあまり気にならない方が多いです。しかし、妊娠経過とともにむくみやすくなり、悩む方が増えてきます。


出血や褐色のおりもの


妊娠後に出血や褐色のおりものが見られることがあります。おりものシートに付着するくらいのごく少量の場合は、受精卵が子宮内膜に着床したときにみられる着床出血の可能性があります。


しかし、出血に加えて下腹部の張りや痛みを自覚する場合には注意が必要です。なぜなら張りや痛みをともなう出血の場合には、切迫流産の危険があるからです。出血の量が生理のときより多かったり、下腹部の張りや痛みを伴う場合には、すみやかに産婦人科を受診してください。


眠気やだるさ


妊娠初期に眠気やだるさを自覚する妊婦さんが多いですが、決して特別なことではありません。妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンが増えるため、体温の上昇、眠気、だるさ、倦怠感などを感じやすくなります。


眠いときやつらいときには、環境が許すならば無理をせず、ゆっくりと休むようにしましょう。


妊娠初期(1~4ヵ月)の身体の変化


妊娠初期の1~4ヵ月の時期に、赤ちゃんはどのように成長していくのでしょうか。そして、妊婦さんの身体にはどのような変化がおこっていくのでしょうか。妊娠初期の赤ちゃんと妊婦さんの身体の変化をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。


妊娠1ヵ月目(0~3週)


受精卵が細胞分裂を繰り返しながら子宮内膜に到着し、受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。妊娠1ヵ月目頃の赤ちゃんは、目では確認できないほど小さく「胎芽(たいが)」と呼ばれます。


妊娠1ヵ月目は体調の変化を自覚しない方がほとんどですが、知らず知らずのうちに体内では赤ちゃんを育てるための変化がおこっているのです。


妊娠2ヵ月目(4~7週)


妊娠2ヵ月目の赤ちゃんは、まだ胎芽の状態で、魚のようにエラやしっぽがあります。赤ちゃんの生命を維持するために欠かせない脳と脊髄へ発展する神経管や心臓、胃、消化管、眼、耳、手、足など重要な臓器が作られる大切な時期です。葉酸などの栄養素が不足したり薬剤などの影響を受けたりすると、臓器の形成が阻害され障害が現れるリスクが高くなります。


妊婦さんの中には以下のような体調の変化を感じ始める方もいます。


  • 胸が張る
  • おしっこが近くなる
  • 便秘
  • だるい
  • 疲れやすい
  • 眠い

このほかにもつわりが始まる方もおり、少しずつ妊娠に気づき始める時期といえるでしょう。


妊娠3ヵ月目(8~11週)


赤ちゃんは胎芽から「胎児(たいじ)」と呼ばれる状態へ変化します。エラやしっぽがなくなって手足が伸び、目、鼻、口、耳、唇などの顔のパーツが完成し、より人間らしい見た目になります。


妊婦さんの体調はつわりがピークで、吐き気や嘔吐、不快感などに悩まされていることもあるでしょう。この時期を乗り切ると、少しずつつわりの症状は和らいでいきます。


妊娠4ヵ月目(12~15週)


赤ちゃんの髪の毛や爪、骨ができあがる時期です。腎臓も発達し、羊水を飲んで尿として出すことを繰り返し、排尿の練習をしています。さらに手足を動かしたり、口を開けたり閉じたり、指を吸っておっぱいを飲む練習をしたりしています。


妊婦さんの体調はつわりの症状が少しずつ治まり、食欲が戻ってくる方が増えてきます。この時期は、体調に合わせた生活をするように心がけましょう。


妊娠初期(1~4ヵ月)の生活で気をつけること



体に様々な変化が起きる妊娠初期は特に不安な気持ちが大きいでしょう。赤ちゃんと妊婦さんの健康のために、妊娠初期(1~4ヵ月)はどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。


ここからは、妊娠初期の生活で気をつけることを4つ紹介します。体調に無理のない範囲で実践できるとよいですね。


葉酸を摂取する


葉酸(ようさん)はビタミンB群の一種で、妊娠初期に特に重要な栄養素です。身体に貯めておくことができないため、毎日の食事などからこまめに摂取する必要があります。


妊娠が成立すると受精卵の細胞分裂が活発になり、妊娠6週には赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる神経管が作られます。しかし葉酸が不足すると、神経管がうまく作られない癒合不全をおこし、神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)という先天性異常を発症するリスクが高くなることが、報告されています。


もし赤ちゃんが神経管閉鎖障害を発症してしまうと、神経の麻痺や運動や排泄、学習などに障害が出ることが分かっています。神経管閉鎖障害は、葉酸の不足以外にもさまざまな原因が複雑に関連して発症する病気です。しかし、発症のリスクを下げるために、妊娠前からサプリメントでの葉酸の摂取を厚生労働省は推奨しています。妊娠に気付いたら、早めに妊婦向けの葉酸サプリメントを摂取しましょう。


「必要な栄養をしっかりと摂取したい」という方には、葉酸などの妊娠期に欠かせない栄養素をバランスよく配合した「トツキトオカサプリメント」がおすすめです。


生ものを控える


妊娠中は免疫力が低下しており、妊娠前よりも風邪などの感染症や食中毒にかかりやすいといわれています。


特に、生肉や生ハムなどの生ものには注意が必要です。これらの食品には、トキソプラズマという寄生虫がいるケースがあるためです。妊娠中にトキソプラズマ症にかかると、赤ちゃんが水頭症や視力障害、精神・運動機能障害などの先天性異常を発症するリスクが高くなります。


そのほかにも、金目鯛や鮪、貝類など水銀が多く含まれる魚貝類を食べ過ぎると、赤ちゃんの脳の発達に影響があることが懸念されています。妊娠中は、赤ちゃんの健康のためにも生肉や生ハムなどの生ものや魚介類を控えるようにしましょう。


喫煙や飲酒を控える


たばこは百害あって一利なしです。たばこには血管を収縮させる働きがあり、たばこを吸うたびに血液の流れが悪くなり、赤ちゃんに十分な栄養や酸素が届けられなくなります。


喫煙は、流産や早産、子宮内での赤ちゃんの発育が遅れるなどのリスクが高くなることが、過去の研究から明らかになっています。受動喫煙でも同様のリスクがあると報告されています。妊娠中はたばこを吸う人と同じ空間にいるのは避けるようにする他、妊婦さんのいる家族は禁煙するようにしましょう。


また、妊娠中は飲酒もおすすめできません。妊婦さんが飲んだアルコールが、へその緒を通して赤ちゃんに届けられてしまいます。その結果、赤ちゃんの発達の遅れや精神障害を引きおこす胎児性アルコール症候群になってしまうと報告されています。


妊娠がわかったら、赤ちゃんへの影響を理解し禁酒しましょう。止むを得ない飲み会は、ノンアルコールの飲み物で楽しみましょう。


スキンケア用品を見直す


妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が急増します。プロゲステロンには皮脂分泌を活発化する働きがあるため、それまで大きな肌トラブルがなかった人も、ニキビや吹き出物、肌荒れがおこりやすくなる可能性があります。


妊娠中の肌荒れを防ぐためには、その時々の肌質に合わせたスキンケア用品を使うことが重要です。肌荒れを防ぎ、赤ちゃんにも妊婦さんにも安心して使えるスキンケア用品の選び方については、こちらの記事をご参照ください。



妊娠初期は無理せずゆっくり過ごそう



今回は、妊娠初期に起きる体への変化や、過ごし方のポイントを解説しました。妊娠初期は女性ホルモンのバランスが変化し、身体にもさまざまな影響を与えます。つわりやだるさなどの身体的な症状以外にも、疲労感や不安など精神的にも不安定になりやすい時期です。


「妊娠は病気じゃないから…」と、無理をしてしまう方もいるでしょう。しかし、妊婦さんの健康と赤ちゃんの健やかな成長のためには、妊娠初期に頑張りすぎてしまうのはおすすめできません。辛いときは家事を家族など身近な人にサポートをお願いしたり、できるだけ仕事を早めに切り上げたりして、体調を整えられるようにすると良いですね。


妊娠後のホルモンバランスの変化により、肌質が敏感になったりゆらぎやすくなったりすることもあります。そのような場合には、ぜひMilpoche Organics(ミルポッシェオーガニクス)のスキンケア商品をお試しください。

妊娠・出産の専門家が監修
助産師 シャノン 香織 先生

助産師歴20年以上。総合病院や個人病院などで1,000件以上の分娩の現場を経験した後、 現在は「妊婦さんやママにより寄り添うケアがしたい」という想いから、岡山県にある自身の助産院にて相談や訪問ケアを行う。

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