出産祝いをいただいたら、まずは相手に感謝の気持ちを込めて、お礼を伝えることが大切です。
出産祝いを受け取ったお礼の連絡は、もともと手紙で伝えるのが基本とされてきました。しかし、近年ではメールやLINEなどのSNSのメッセージ機能を使って、お礼を伝える方法も一般的になってきています。
この記事では、出産祝いのお礼メールやSNSメッセージのマナーを紹介します。親戚や友人、会社の上司など、相手別のメール例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
出産祝いをいただいたら、どのような流れでお礼をすれば良いのでしょうか。感謝の気持ちを伝えるのが先か、出産内祝いを贈るのが先か、お礼の流れに迷う方も少なくないはずです。
失礼がないよう、あらかじめ流れを確認しておきましょう。
出産祝いをいただいたら、まずは電話や手紙、メールなどで、なるべく早くお礼の連絡をしましょう。
慣れない子育てで忙しい毎日を過ごしていると、うっかり連絡をし忘れてしまうこともありますが、悪気がない場合でも、連絡が遅れてしまうことで相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。
出産祝いを受け取った連絡やお礼は、後回しにせず、すぐに伝えることを心がけておきましょう。
お礼の連絡をしたあとに、出産内祝いを贈ります。出産内祝いは、お祝いをいただいてから1ヵ月前後を目安に贈るのがマナーです。出産内祝いの相場は、いただいた金額の「半額」が一般的な目安。高額な出産祝いをいただいた際は1/3程度でもよいでしょう。
体調が優れなかったり、慣れない育児にバタバタしたりなどで、感謝の気持ちを伝えられないこともあるでしょう。その場合は、出産内祝いにお礼状やメッセージカードを添え、きちんと感謝の気持ちを伝えます。
こちらの記事では、出産内祝いのマナーについて解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。
出産祝いのお礼の連絡をする場合、メールやSNSのメッセージ機能を使用することは、「マナー違反になる?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、メールやSNSでお礼を伝えても良いかを判断するポイントを解説します。メールやSNSメッセージで出産祝いのお礼を伝えても良い相手、避けた方が良い相手についても確認しておきましょう。
メールやSNSなどのコミュニケーションツールの普及に伴い、出産祝いのお礼もメールやSNSのメッセージ機能を利用して伝えるケースが多くなっています。
しかし、相手によっては、メールやSNSメッセージで伝えられることを、「簡易的なお礼で済まされ失礼だ」と考える方がいることも事実です。
メールやSNSメッセージで出産祝いのお礼を伝えて良いかを迷った時は、相手との関係性によって判断すると良いでしょう。相手によっては、電話や丁寧な手紙などでお礼を伝えた方が良いケースもあります。
友人や家族、関係の近い親戚など、普段からメールやSNSで連絡を取り合っている相手には、出産祝いへの感謝の気持ちもメールやSNSメッセージで伝えて問題ないでしょう。
遠方に住んでいる相手などからは、出産祝いのメッセージをLINEなどで受け取る場合もあります。この場合は、相手と同じ連絡ツールを使って出産祝いのお礼を伝えても問題ないでしょう。
上司などの目上の方やご年配の方に、出産祝いをいただいた感謝の気持ちを伝える場合は、メールやSNSメッセージの使用は避けたほうが良いでしょう。手書きのお礼状など、より丁寧な方法で感謝の気持ちを伝えます。
あまり会う機会がない遠い親戚に出産祝いのお礼を伝える場合も、手書きのメッセージカードを使用することで、より一層気持ちが伝わるでしょう。
日頃から使い慣れているメールやSNSでも、出産祝いのお礼を伝える場合には、守るべきマナーがあります。相手に失礼がないよう、タイミングや内容、注意点をチェックしておきましょう。
メールやSNSは、いつでもどこでも連絡ができる手軽さが魅力です。お礼をメールやSNSで伝える場合は、お祝いを受け取った当日もしくは翌日までにはメッセージを送るようにしましょう。
お礼メールを送るタイミングを逃してしまう場合もあるかもしれません。遅くなってしまったからと言って、連絡をしないのは失礼に当たります。出産祝いを受け取った日から3日以上過ぎている場合は、お詫びする一言を添えて、メッセージを送りましょう。
いつでも送ることができるからといって、早朝や深夜などにメッセージを送信するのもマナー違反です。日中や夕方など、相手の迷惑にならない時間帯に連絡するよう心がけましょう。
「ありがとうございました」の一言だけでは、相手へ感謝の気持ちが十分に伝わらない可能性があります。ここでは、お礼の連絡に書くべき、基本的な内容を紹介します。
内容のメインは、出産祝いに対する感謝の気持ちを伝えることです。「出産のお祝いをありがとうございました」など、感謝の言葉を書きましょう。お祝いとしてベビー服やおもちゃなどの品物をいただいた場合は、感想を添えることで、より気持ちが伝わります。
赤ちゃんとママの健康状況は、周りからは聞きづらいものです。「おかげさまで母子ともに元気に過ごしております」や「慣れない育児ですが家族みんなで楽しい日々を過ごしています」など、簡単な産後状況を報告すると相手にも安心してもらえます。
出産祝いのお礼を伝えることが目的のメールですが、一方的な報告にならないよう、相手への配慮を忘れないこともマナーのひとつです。「季節の変わり目なのでご自愛ください」などの言葉を添えると良いでしょう。
出産祝いをいただいた相手とは、今後もお付き合いが続く場合が多いでしょう。お礼メールやSNSメッセージの最後は、「これからもよろしくお願いします」など、これからも変わらず良好なお付き合いをお願いする文面で締めくくりましょう。
メールでお礼の連絡をする場合は、お礼のメールということがわかるよう「出産祝いのお礼」や「出産祝いをありがとうございました」などの件名を付けましょう。
お礼の品を送ることを伝える場合、「お返し」という言葉は、「お祝いをもらったから返す」という義務的な印象を与える可能性があります。出産内祝いを贈る旨を伝える場合は、「心ばかりの品」という言葉で表現すると良いでしょう。
文章の区切りや終わりに使用する句読点「、」や「。」には「切る」という意味があり、お祝い事には相応しくないとされるマナーもありますが、最近は気にしない方も多いです。特にメールやSNSで気軽にやり取りできる間柄であれば、細かく気にする必要もないでしょう。目上の方へ丁寧なメッセージを送りたい場合は、句読点を使用せず、一文を短くしたり空白を用いたりすることで、読みやすい文書が作成できます。
出産祝いのお礼メールやSNSメッセージを送る場合、どのような文面にすれば良いか、悩む方も少なくないはずです。ここでは、相手別に書き方のポイントと例文をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
両親や兄弟など、家族へ贈る出産祝いのお礼メッセージは、ビジネスメールのような堅い文面だと違和感があります。普段通りのカジュアルな文面で問題ありませんが、感謝の気持ちはきちんと伝えましょう。
件名:出産祝いのお礼
出産のお祝いをどうもありがとうございました
妊娠中からサポートしてくれたおかげで無事出産できました
とても感謝しています
まだまだこれからもお世話になるかと思いますが
親子共々よろしくお願いします
この度は出産祝いをどうもありがとう
大切に使わせてもらうね
〇〇(赤ちゃんの名前)は
よくミルクを飲み よく寝て
元気いっぱいに育っています
家族が増えて 賑やかに過ごしています
これからもよろしくお願いします
近い関係の親戚にも、ビジネスメールのような堅い文面にする必要はありません。感謝の気持ちとともに、赤ちゃんの生年月日や名前なども報告しましょう。年上の親戚や遠い親戚には、より丁寧な文面を心がけます。
件名:出産祝いありがとうございました
〇〇の季節となりましたが 皆様いかがお過ごしでしょうか
この度は素敵な贈り物をありがとうございました
△月〇日に生まれた息子には〇〇(赤ちゃんの名前)と命名しました
元気いっぱいな男の子です
これから家族力を合わせて 温かな家庭を築いていきたいと思います
季節の変わり目ですので ご自愛ください
こんにちは
みなさん お変わりないでしょうか
この度は出産のお祝いをありがとうございました
△月〇日に生まれた娘には
季節にちなんで〇〇(赤ちゃんの名前)と名付けました
私も順調に回復し はじめての子育てにも少し慣れてきたところです
近くにお越しの際は ぜひ顔を見に来てくださいね
これからもどうぞよろしくお願いします
親しい間柄の友人には、普段通りの言葉遣いでお礼を伝えると良いでしょう。とはいえ、親しき仲にも礼儀ありですので、砕け過ぎた言葉遣いは避け、感謝の気持ちをきちんと伝えましょう。
件名:素敵な出産祝いをありがとう
こんにちは お元気ですか?
この度は心のこもった出産祝いをありがとう
早速愛用しています
△月〇日に生まれた息子には〇〇(赤ちゃんの名前)と名付けました
毎日バタバタしていますが母子ともに健康です
落ち着いたらみんなで会いましょう
暑い日が続くので身体には気をつけてね
素敵な贈り物をどうもありがとう
着せてお出かけできる日が待ち遠しいです
△月〇日に生まれた息子には〇〇(赤ちゃんの名前)と名付けました
慣れない育児だけど 充実した毎日を過ごしています
これからも親子3人よろしくお願いします
相手が上司の場合は、ビジネスマナーを守るようにしましょう。社内用アドレスへ送る場合は、用件がわかりやすいように、件名に「お礼」と入れることも忘れないようにしましょう。
件名:出産祝いの御礼
〇〇課長
お疲れ様です 〇〇部 〇〇です
この度は長男の誕生にあたり 心温まるお祝いをありがとうございました
名前は△△(赤ちゃんの名前)と命名しました
母子ともに健康で 穏やかな日を過ごしております
後日 心ばかりの品をお贈りいたしますので お納めください
今後はより一層仕事に励んでまいりますので
変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします
略儀ながら まずはお礼かたがたメールにてご報告申し上げます
先日はお祝いの品をいただきまして ありがとうございます
大切に使わせていただきます
子供には〇〇という願いを込めて △△(赤ちゃんの名前)と名付けました
初めての育児に戸惑うことも多いですが 母子ともに健康に過ごしております
落ち着いたら 改めてご挨拶に伺いたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
目上の方やご年配の方などに出産祝いのお礼状を書く場合は、こちらの記事を参考にしてください。
今回は出産祝いのお礼を、メールやLINEなどのSNSで伝えるマナーと例文を紹介しました。
お礼を伝える方法がメールやSNSの場合でも、相手に失礼がないようマナーを守り、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
メールやSNSでお礼を伝えた後は、出産内祝いにメッセージカードを添えて改めて感謝の気持ちを伝えましょう。
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マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
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