初節句の五月人形(兜・鎧)とは?意味・選び方・誰が買うかを解説

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初節句の五月人形(兜・鎧)とは?意味・選び方・誰が買うかを解説


男の子は5月5日の「端午の節句」が初節句にあたり、男の子のお子さまの初節句には、兜(かぶと)や鎧(よろい)などの五月人形を飾ることが一般的です。しかし、兜などを買って初節句のお祝いをしたい気持ちがある一方、スペースの問題や予算の関係などで購入を迷っている方もいるでしょう。


そこでこの記事では、初節句の五月人形を飾る意味や選び方、誰が買うのかなどについて解説します。


目次
初節句に五月人形(兜や鎧など)を飾る意味
五月人形はいつからいつまで飾る?
内飾り(鎧・兜など)と外飾り(鯉のぼり)の違い
五月人形の種類
五月人形を選ぶ際のポイント
五月人形に関する疑問
無理のない範囲で準備をして素敵な初節句にしましょう

初節句に五月人形(兜や鎧など)を飾る意味


五月人形は兜や鎧などをメインの飾りとしますが、ほかにも弓や太刀といった道具も並べて飾ることもあり、それぞれの飾りには理由や由来があります。


兜や鎧には、子どもの代わりに災厄を引き受ける「身代わり」としての意味と、兜や鎧は戦での身を守る防具であったことから「災難から身を守る」という意味があります。


なお、兜や鎧は戦いのための道具というイメージがありますが、実は正式な場で着用する武士の正装です。兜や鎧には、武士のように「力強く勇敢な子に成長していってほしい」という願いが込められています。


兜や鎧にはさまざまな道具がセットになっていることが多く、弓や太刀、破魔矢などを飾るタイプもあります。弓矢と太刀には「魔除け」の意味があり、儀式用の道具として用いられていました。破魔矢(はまや)も、「魔」を「破る」と書くことから、魔除けとして鎌倉時代頃から縁起の良い飾りとして利用されてきました。


五月人形はいつからいつまで飾る?



五月人形を飾る期間に明確な決まりはありませんが、一般的に、3月20日頃の春分の日から4月中旬頃に飾り始めるのがよいとされています。


片付ける時期も特に決められていないため、5月中旬頃の天気の良い日に、風通しをした後で片付けるご家庭が多いです。これは梅雨に入ると湿気が入り込んだまま片付けることになり、保管中のシミやカビなどの原因となることを避けるためです。


内飾り(鎧・兜など)と外飾り(鯉のぼり)の違い


端午の節句の飾りは、大きく分けると「内飾り」と「外飾り」があります。内飾りは室内に飾るもので、兜や鎧、武者人形などがあり、お子さまの健やかな成長を祈るという願いが込められています。


一方、外飾りは屋外に飾るもので鯉のぼりや幟旗(のぼりばた)があり、内飾りと同様に武士の時代から飾る習慣があったようです。鯉のぼりには「子どもが元気よく育ってほしい」という願いと、「立身出世」を願う気持ちが込められています。幟旗には、跡取りの男の子が生まれたことを神様にお知らせして、お守りいただけるようにお祈りする気持ちが込められています。


なお、鯉のぼりについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください。



五月人形の種類


五月人形には、主に「兜飾り」「鎧飾り」「人形飾り」の3つの種類があります。それぞれどのような飾りなのか特徴を解説していきます。


兜飾り



兜飾りは、組み立てパーツが少なく飾り付けが簡単でコンパクトサイズということもあり、比較的お手頃価格で買えるものが多いです。また、限られたスペースの中で飾る場合も迫力が出るでしょう。


色味は金・銀・銅が多く、鍬形の形状はさまざまです。有名な戦国武将の兜をモデルにした商品は特に人気があります。


鎧飾り



鎧飾りは、飾るだけで圧倒的な存在感を感じられるとともに、格式高い見栄えがするという特徴があります。鎧飾りの中には実際に着用できるものもあるので、お子さまに着用させて記念写真を撮るのもおすすめです。


兜飾り同様に、戦国武将をモデルにした鎧飾りも多く販売されており、たとえば伊達政宗や上杉謙信、織田信長、真田幸村、徳川家康などが人気です。


本体が大きいため飾るスペースを確保できれば、豪華な鎧飾りでお祝いするのも良いでしょう。


人形飾り



五月人形には、昔話の主人公や英雄、神様などがモデルとなっているものが多いです。たとえば、金太郎は「心優しく元気な子に育ってほしい」といった願いが込められています。また、神武天皇は「武勇と平和の象徴」として、鍾馗(しょうき)という中国の神様は「魔除け」の意味を込めて飾られています。ほかにも、桃太郎や牛若丸、弁慶なども人気です。


最近は、美しいお顔の人形よりも童顔でかわいらしい人形を選ぶ方が増えています。愛らしいお顔でありながらもりりしい人形が高い人気を得ています。


五月人形を選ぶ際のポイント


五月人形はデザインも大切ですが、飾る場所や収納スペース、予算も選ぶ際のポイントです。ここからは、五月人形を選ぶ際のポイントを解説します。


飾る場所・収納する場所のスペース


五月人形を飾る場所や収納する場所を決めた上で、そのスペースにあったサイズのものを購入しましょう。五月人形にはいくつかのタイプがあり、それぞれ飾るときや収納するときに必要なスペースが異なります。


平台飾り


平台飾りは、その名の通り段がなく平らな飾り台の上に五月人形を飾るもので、多くの五月人形に用いられているタイプです。下に敷くものを別途用意する必要がなく、組み立ても簡単という特徴があります。


大きさはさまざまありますが、飾り付け時で横幅60cm×奥行40cm×高さ50cm程度が一般的です。五月人形とは別で飾り台も収納する必要があるため、収納スペースは事前に確認してから購入すると安心です。


収納飾り


収納飾りは収納スペースを考慮したタイプで、飾り台の中に兜や弓、太刀などすべてが収まるように設計されています。収納箱の部分が飾り台になるため、一段高く飾ることができて、飾りが引き立ちます。


平台飾りと同様にコンパクトサイズなので多くのスペースをとらず、横幅40㎝×奥行45㎝×高さ50㎝程度のものが人気です。


ケース飾り


ケース飾りは、ガラスやアクリルケースなどに鎧兜や人形が取り付けられたものです。ケースを取り出すだけで簡単に飾ることができ、飾り自体が埃などで汚れない点もメリットです。


ただし、ガラス製のケースは割れる恐れがあったり、アクリル製のケースは傷つきやすかったりするので、お子さまが小さいうちは置き場所や取扱いに注意しましょう。


一般的な大きさは、横幅40㎝×奥行30㎝×高さ40cm程度です。


予算


五月人形を選ぶ基準は予算によっても異なります。兜や鎧などの室内飾りの他、鯉のぼりなどもあり、何を買うかによっても価格が異なるうえ、それぞれランクがあるので一概に相場をいうことはできません。


五月人形は、ブランド品や有名作家が手掛けたものは高額になる傾向が強く、国産か外国産かなどによっても大きく価格が異なります。


数千円のものから百万円を超えるものもありますが、一般的には3万円〜20万円程度の範囲で検討している方が多いようです。


五月人形に関する疑問



最後に、五月人形についてのよくある疑問について解説します。


兜や鎧は誰が買うもの?


以前は、兜や鎧、鯉のぼりといったものは、母方(ママ)の実家で用意することが風習とされてきました。しかし、現在はママの実家が用意しなければならないということはなく、特別な決まりはないとされています。


最近は、両家の親がお金を出し合ってくれるケースや、ママやパパで用意するケースなどさまざまです。後に両家の親同士で揉めないように、ママやパパを通してあらかじめ話し合うと良いでしょう。


パパや長男のお下がりでもいい?


パパが立派な五月人形を持っている場合、男の子のお子さまに引き継がせたいと考えるご家庭もあるでしょう。


しかし、一般的に五月人形のお下がりはNGとされています。五月人形は降りかかる災厄を「身代わり」となって引き受けてくれるものなので、パパの五月人形を引き継ぐと災厄まで引き継いでしまうことになるためです。長男のお下がりを次男、三男が引き継ぐことも同様に避けた方がよいとされています。


五月人形は原則として一人につきひとつ準備するものとされているので、できるだけ新しいものを準備してあげることをおすすめします。


複数の五月人形を飾るスペースが確保するのが難しい場合は、小さなものにしてもいいでしょう。


絶対に買わないとだめ?


五月人形は絶対に買わなければならないものではないので、最近は買わないご家庭もあります。飾る場所や収納について考えると、スペースを確保できないため買わない選択をするケースもあるでしょう。しかし、初節句は赤ちゃんの健やかな成長を願う行事です。お祝いしてあげたい気持ちもありますよね。


五月人形を買わない場合でも、たとえばフェルトや和紙などを使って、手作りの兜や鯉のぼりでお祝いするとお子さまも喜ぶでしょう。また、五月人形を買わない代わりに、フォトスタジオで記念撮影するというお祝いの方法もおすすめです。


無理のない範囲で準備をして素敵な初節句にしましょう


今回は、五月人形を飾る意味や選び方、誰が買うのかなどについて解説しました。
五月人形には、兜や鎧、人形飾りなどがありますが、いずれも男の子の健やかな成長を願う意味が込められています。


選ぶ際には飾る場所や収納場所、予算などを考えて、両家の親にも相談しつつ決めると良いでしょう。


初節句には両家の親や親戚などからお祝いをいただくことが多いです。初節句のお祝いをいただいたら、内祝いを贈って感謝の気持ちを伝えましょう。


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マナーの専門家が監修
マナーアドバイザー 松原 奈緒美 先生

マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。

【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」

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