親へ贈る出産内祝いを何にすれば良いのか悩んでいる方も多いでしょう。また「内祝いはいらない」と言われた場合、本当に贈らなくても良いのか迷ってしまいます。
そこでこの記事では、親へ出産内祝いを贈る際の金額の相場や知っておきたいマナー、贈って喜ばれる品を紹介していきます。
出産内祝いとは、本来親戚や近所の方などに「赤ちゃんが無事に生まれました」という報告をするための贈り物のことをいいます。「赤ちゃんが生まれた喜びを分かち合うもの」「幸せのおすそ分け」という意味があるとされています。そのため、以前はお祝いをいただいた・いただいていないにかかわらず、出産内祝いを贈る習慣がありました。
しかし、現在では「お祝いのお返し」という意味が強くなってきています。本来の意味通り、幸せのおすそ分けとして出産祝いをいただいていない方に贈る場合もありますが、お祝いをいただいた方にのみ出産内祝いを贈る方が増えています。
出産内祝いを贈る時期は、出産祝いをいただいてから1ヵ月前後が目安です。なお、出産内祝いの習慣は地域によっても違うため、ご実家やお住まいの地域の慣習に従うのが良いでしょう。
出産内祝いについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
親からの出産祝いに対して、親戚や友人と同様に出産内祝いを贈るべきなのか悩む方もいるでしょう。親だから必要ないと考えてしまうかもしれませんが、マナーとしてはどうなのでしょうか。
出産内祝いは、お祝いをいただいた方に感謝の気持ちを込めてお返しとして贈るものなので、親に対しても贈るのが基本です。
しかし、出産や子育てで忙しい我が子を思って「お返しはいらない」と言う方も多くいるでしょう。
この場合には、出産祝いのお返しとしてだけでなく、これまで育ててもらった感謝の気持ちも込めて出産内祝いを贈るのがおすすめです。口では「いらない」と言っていた方にも、きっと喜んでもらえるでしょう。
出産内祝いの相場は、一般的にいただいた金額の半額が目安とされています。
しかし、親からの出産祝いの金額の相場は3万円から10万円程度と、友人などからの出産祝いと比較して高額な傾向があります。これは、出産やこれからの子育てに必要な出費を援助する意味も込められていることが多いためです。
親から出産祝いをもらった場合の出産内祝いの金額も半額が目安となりますが、もらった金額が高額な場合は1/3程度でもよいでしょう。
誕生日や父の日・母の日など、日頃から親に対して贈り物をする機会は多くあります。そのため「出産内祝いに何を贈ればいいだろう」と悩む方も多いでしょう。
今回、ミルポッシェでは実際に子どもから出産内祝いをもらった方を対象にアンケートを実施しました。
子どもから出産内祝いで何をもらったか、もらうとうれしいもの、メッセージカードの有無などについてさまざまな回答が得られたので、紹介していきます。
【アンケート方式】インターネット調査
【期間】2022年1月25日から2022年2月1日
【回答数】181件
「出産内祝いで子どもから何をもらいましたか」という質問には、スイーツ、名入れ商品、カタログギフトといった回答が多くありました。
具体的な感想を紹介します。
ラベルに生まれた子の名前と誕生日の入ったお酒で、飲み終わった後も記念に保管できて嬉しかった
スイーツに孫の名前が書かれてあり、微笑ましかった
赤ちゃんの写真や名前の入った商品は、食べたり飲んだりした後も記念として残しておけるものもあるので、親にとってはうれしい贈り物のひとつです。パパとママの赤ちゃんに対する愛情も感じられるようです。
普段は買わないような百貨店にあるようなブランドのお菓子だったので、とても嬉しかった
スイーツは出産内祝いとして特に人気があります。特に老舗ブランドや話題のスイーツは贈り物にぴったりです。「スイーツは消えものなので良い」という考えもあります。
赤ちゃんの名前入りのスイーツであれば、おいしいものを食べてほしいという思いと、赤ちゃんの名前を覚えてもらいたいという願いの両方をかなえられる贈り物になります。
カタログギフトは自分で好きなものを選べるので、もらうことはもちろん、選ぶことも楽しかった
もらった相手が好きなものを選べるカタログギフトは、結婚式の引き出物などお祝いのシーンでよく選ばれる贈り物です。遠方に住んでいるなどの理由で、今親がどのようなものを必要としているかわからない場合にも、カタログギフトはおすすめです。
このほかにも「子どもが贈ってくれるものなら何でも嬉しい」、「貰えたことが嬉しい」など、出産内祝い自体が嬉しかったという声も多数ありました。
出産祝いへのお返しはもちろん、日頃の感謝の気持ちも込めて贈る出産内祝いは、相手に喜ばれるものを贈りたいものです。
ここからは「もしリクエストできるならどのようなものが欲しいか」という質問への回答を紹介していきます。
いつまでも記念にとっておけるから
赤ちゃんの名前や写真が入った商品は、いつまでも記念にとっておくことができるので、生まれてきてくれたことへの感謝や愛情をいつでも感じることができるでしょう。
普段買わないお菓子は特別であり、お茶の時間を楽しむことができるから
デパートや百貨店で販売しているような高価なスイーツは、もらった方も特別感を感じられるので喜ばれるでしょう。赤ちゃんのことを思いながら、いつもとは違ったお茶の時間を楽しんでもらえそうです。
自分で好きな物を選べるから
出産内祝いをもらう方としても、カタログギフトは好きな商品を選べるのでうれしいようです。好きなものや必要なものをもらってくれれば贈った方もうれしいですね。もし物足りないと感じる場合は、カタログギフトに赤ちゃんの名前入りのスイーツやグルメなどをセットにするのもおすすめです。
アンケート結果から、リクエストしたい出産内祝いは実際にもらったものと同じようなものが多く見られました。
子どもからの出産内祝いにメッセージカードが添えられていたかどうかについても質問しました。
その結果「メッセージカードもついていて嬉しかった」という声が多くありました。一方で、「ついていなかった」「ついてなくても問題ない」という声もいくつか見られました。
赤ちゃんがいて大変なのに、一筆書く気持ちが嬉しかった。
記念として大切にとっている。
お嫁さんからの手書きのメッセージカードがついていて、心がこもっていて嬉しかった。
お祝いについてのお礼や、孫の様子が書かれたカードがついていて嬉しかった。
気持ちのこもったメッセージカードが内祝いと一緒に届くと、より一層喜んでもらえるようですね。
ついていなかった。ついていなくても特に感じることはなかった。
ついていませんでした。なくて良いと思う。
メッセージを添えなくても「特に問題ない」「必要ない」と感じる方もいるようです。しかし、普段からお世話になっている親からのお祝いには、言葉できちんと感謝の気持ちを伝えたいものです。手紙やメッセージカードを添えない場合には、直接伝えるか電話をかけて伝えるなどしたいですね。
子育ての忙しさなどでなかなか時間が取りづらいかもしれませんが、短くても自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることで、より喜んでもらえるでしょう。
子どもから出産内祝いをもらったときに、何か気になったことがあったかどうかも質問しました。回答の中の一例を紹介します。
内祝いは贈られて来ないだろうと思ったけど、もらえて嬉しかった。
子どもが『贈るからね』と連絡をくれた。
慣れない育児の合間に(体調を崩したりしていたので)選んでくれたのは嬉しかったが、体調を心配した。
渡した金額のほぼ半分相当の品だったので気を遣ってもらったなぁと思った。
いずれの回答からも、子どもを気遣う親の気持ちが垣間見えます。親には出産内祝いはないだろうと思っていた方も多いようなので、事前に一言連絡しておくと、届くまでの期間も楽しみに過ごせるでしょう。
出産内祝いを贈る際には、贈り物に添えるお礼状やメッセージカード、のし(熨斗)など気を付けたいマナーがあります。親への贈り物だからといって簡単に済ませるのではなく、マナーを守ってきちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
普段からやり取りをしている親に改めてお礼状やメッセージカードを書くのは照れくさいという方もいるかもしれません。
しかし、先に紹介したアンケート回答にもあったように、出産内祝いの品に加えて何か一言だけでも添えられているとやはりうれしいものです。短い文章でも良いので、自分たちの言葉で感謝の気持ちを伝えましょう。
メッセージカードの書き方や例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。
親へ出産内祝いを贈る際も、ほかの方へ贈る場合と同様にのし(熨斗)を掛けます。「親しい間柄だから気を使わなくてよい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、のしには贈り物としての体裁を保つ役割もあります。日頃からお世話になっているからこそ、のしを掛けた出産内祝いを贈ることで、より感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
また、出産は何度あっても良いおめでたい慶事なので、水引は何度でも繰り返し結べる「蝶結び」を選びましょう。色は紅白が適しています。
親への出産内祝いのポイントについて解説しました。親から出産祝いをもらった場合は、出産内祝いで感謝の気持ちを伝えましょう。親への出産内祝いは、スイーツやカタログギフト、赤ちゃんの名前や写真の入った品が人気です。メッセージを添えるとより感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
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Milpoche(ミルポッシェ)に少しでも興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度、WEBサイトやデジタルカタログをご覧ください。カタログ送付をご希望の方は無料でご請求いただけますのでお気軽にお問い合わせください。
マナー・コミュニケーション領域の専門家。EXSIA代表。
NPO法人日本サービスマナー協会 ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師育成も行う。
著書「新しい生活様式・働き方対応ビジネスマナー100」新日本法規出版。テレビ、雑誌、ウェブ媒体などメディアでも活躍する。
【監修・取材実績】(抜粋)
・ABCテレビ「芸能人常識チェック!トリニクって何の肉!?」冠婚葬祭マナー出演・監修
・テレビ朝日「中居正広の身になる図書館」マナーの分かれ道 贈答マナー出演
・日経ウーマン「冠婚葬祭マナー」
・主婦と生活社 CHANTO WEB「結婚・妊娠・出産 職場の報告マナー」
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